日本の住宅には床材としてフローリングが使われることが多い。また、和室では畳を敷き、水回りにはクッションフロアを使うこともあるが、タイルは一般に玄関や土間に使われる程度だ。その点、中国では多くの家で床にセラミックタイルを使っている。中国メディアの網易は19日、「日本の住宅の床がタイルではない理由」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人の生活習慣は中国と違うと紹介した。家に帰るとすぐに靴を脱ぎ、裸足で歩くこともあるがそれは床がフローリングで冷たくないから可能なのだと説明した。中国のように床がタイルの場合、夏は涼しいが冬だと冷たく、とても裸足で生活することはできない。フローリングには、「体を冷やさない」という利点があると記事は指摘している。

 また別の理由として、日本人が「床に座ったり、床で寝たりする」ため、と説明している。中国にも昔は床に座る文化があったが、徐々に椅子で生活するのが習慣になり、それとともに床材もタイルに変わったようだ。日本でも伝統的な畳は減り、フローリングが増えてきているが、それでも「床の上で生活する」という生活習慣は今も根強いと言えるだろう。

 最後に記事は、現実的な問題として「気候の違い」と「木材不足」を指摘している。中国は高温多湿の場所が多いため、水を吸収しないタイルの方が適していると思われるほか、中国では木材の供給量に限りがあるとした。

 とはいえ、中国でも最近では上品で温もりを感じるためか、フローリングを使う住宅が増えてきているようだ。また「榻榻米(タタミ)」と呼ばれる和風の小上がりも好まれているので、一般的には床材がタイルなのは変わらないが、中国の内装にも変化が出てきているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)