身長172cm・股下85cmと言われるスラリと伸びた美脚で有名な菜々緒。今やモデルとしてだけではなく、女優という肩書がピッタリだが、韓国にも菜々緒に負けない美脚の持ち主がいる。
フィットネス・モデルのユン・ヘジュだ。
菜々緒を超える身長172cm・股下106cmのプロポーションを誇り、友人から“コミタリ”というあだ名まで付けられるほど。“コミタリ”とは、直訳すれば“蜘蛛の足”となる。それほどまでに長くて細い美脚ということだ。
もともとはOLだったが、現在はモデルとして活躍しながらフィットネス関連の会社立ち上げを準備しているというユン・ヘジュ。
日本でも愛沢えみりのように、雑誌『小悪魔ageha』の専属モデルでありながらアパレル会社の社長も務めるマルチな活躍を見せる女性たちが増えているが、韓国でも“二足の草鞋”を履く女性たちが頭角を現している。

フィットネス専門誌『MAXQ』が定めた“マッスル美女4大女神”としても有名なユン・ヘジュとは、果たしてどんな人物なのか。その素顔を知りたくて、2018年春にソウルでインタビューをしたことがあった。

“ユ・スンオク”が誕生した大会が転換点

「最近は、フィットネス関連のお仕事のオファーが増えています。ありがたいことに、メディアなどを通じて私のことを知り、出資したいと言ってくださる方にも出会えました。今はOLを辞め、フィットネス関連の会社を設立するために準備を進めています」
日本から来たことを伝えたあと、最近の近況について尋ねるとそう言って笑顔を見せたユ・ヘジュ。
フィットネス業界での評価の高さがうかがえるが、モデルとして活動していた彼女のイメージをがらりと変えたきっかけは、『マッスルマニア』での受賞だったという。
『マッスルマニア』とは、1991年からアメリカでスタートしたフィットネス&ボディビルで鍛えた肉体美を競う大会。韓国では2011年に“奇跡のDカップ女神ボディ”ユ・スンオクが東洋人として初めてトップ5入賞を果たしたことで知られるようになった。
韓国で開催されているマッスル大会の中でも抜群の知名度を誇っており、フィットネス業界のみならず、一般の人々の間でも知られているビッグイベントだ。
ユン・ヘジュは、この大会が自身のターニングポイントになったと語る。
「もともとはほっそりとして弱弱しい体つきだったので、『マッスルマニア』に出場すると宣言したときは、友人からも入賞は絶対無理だと言われていたんです。でも、大会で入賞すると、周囲の反応も180度変わりましたね。トレーニング方法を訊ねられることも増えました。
私のSNSのフォロワーさんがくれたメッセージは印象深いです。“18年間も肥満体型だったけど、ユン・ヘジュさんのスタイルに刺激を受けてダイエットを始めました”と言ってくれたんです。ありがたいことですよね。あまりにうれしくて、そのフォロワーさんには、トレーニング方法なども詳しく教えてあげました」

SNSの美ボディ写真も人気

実際、ユン・ヘジュのSNSには、美ボディを強調した写真が数多くアップされており、見ているだけでトレーニングに興味が湧いてくる。
ファンからの反響を受け、ユン・ヘジュ自身もSNSに写真や動画を公開する際は、さまざまな工夫を凝らしているという。
「SNSは、いろいろな方が見る空間なので、言葉遣いには気を付けていますね。誰かを傷つけるような発言は絶対にしないように注意しています。
ファンの目線で考えることも意識しています。写真も、“ファンはどんな写真が見たいか?”を考えながら撮影していますよ。ファンの皆さんとは、できる限りコミュニケーションも取るように心がけています」
そんなユン・ヘジュの人気は韓国国内にとどまらず、海外にも彼女のファンは存在する。特に、ユン・ヘジュがモデルとして活動している中国にはファンが多く、中国を訪れたときにはこんな出来事もあったという。
「撮影のために中国を訪れたとき、友人とラウンジバーで食事をしていたら、ある中国人の方が“ファンです”と言って握手を求めてきたんです。驚きました、中国で私のことを知っている人がいるとは思いませんでしたから。
それだけでもありがたかったのに、後でお店を出るときにお会計をしようとしたら、なんとそのファンの方がすべて支払いを済ませてくれていたんです。お店の外に出ると、すでにその方の姿はなく、挨拶できなかったことが残念でしたが、この日のことは今も忘れられません。いつかかならずお礼をしたいです」
もっとも、中国に進出するマッスル美女は少なくない。昨年9月には、成人男性誌『PLAY BOY KOREA』の初代プレイメイトにも選ばれたイ・ヨンファが、上海でファンミーティングを開いて数千人のファンを動員した。
また、前出のユ・スンオクも、自身が設立したコスメティック会社のCEOとして中国でのビジネス展開に乗り出している。
こうした状況の中で、ユン・ヘジュも中国で人気を集めているわけだが、それにしても見知らぬ土地で偶然出会ったファンに食事をご馳走になるというのは珍しい経験だろう。
ちなみに、中国語の会話力についてユン・ヘジュに訊くと、「ニーハオ、シェイシェイ…。このぐらいです(笑)」と少し照れながら答えていた。
通訳なしではコミュニケーションを取れないというが、裏を返せば言葉が通じなくてもファンになってしまうほどの魅力がユン・ヘジュの美ボディにはあるということでもある。
ユン・ヘジュはどのようにしてその美ボディを作り上げたのか。続きは次回にしたい。

文=慎 武宏