安土城築城以降、飛躍的に向上した築城技術により10mを超えるような高さをもつ石垣がいくつも築かれましたが、その中で最も高い石垣は何城のどこの石垣なのでしょうか。高石垣ベスト3と全国各地の高石垣を紹介します。

日本一高い石垣は何城にあるの?
近世城郭の象徴のひとつである石垣。「日本の城」の姿を構成する、なくてはならない要素のひとつでもあり、城好きの中には石垣マニアがたくさんいます。

さて今回は、マニアならずとも感動せずにはいられない、近世城郭の高石垣にスポットを当ててみましょう(なお、何m以上が高石垣という明確な定義はありません)。

中世城郭や東日本の土の城では、石積みはおもに土留め程度の役割でしたが、織田信長の安土城の出現を境として、西日本の城を中心に高い石垣が築かれるようになりました。広い水堀の水面から天に向かって立ち上がるその威容は、現代の私たちにも大名の強大な権力を十二分に物語ってくれています。

では、現在日本で見ることができる城の石垣の中で、いちばん高い石垣は、どの城のどの部分の石垣なのでしょうか?

現在判明している数値でベスト3といわれているのは、以下の3か所です。
第1位 大坂城(大阪府)本丸東面 約32.0m
第2位 大坂城南外堀 約30.0m
第3位 伊賀上野城(三重県)本丸西面 約29.7m

これは、水堀の下の地面に接して基礎となる「根石」から、石垣最上部の「天端石(てんばいし)」までの垂直の高さです。各数値がおおよそなのは、水堀の下の部分はなかなか計測できる機会がないことと、その機会の有無が城によってまちまちなため。