お城に関する素朴な疑問を、初心者向けにわかりやすく解説する連載「超入門! お城セミナー」。今回のテーマは、お城の出入り口となる虎口や、曲輪といった城を構成するパーツの配置の仕方について。効果的な曲輪の配置にはいくつかのパターンがあり、配置の特徴によって分類されます。江戸時代に描かれた城絵図を見ながら、それぞれの特徴を見ていきましょう。

近世城郭は曲輪配置によって種類分けできる!?
城を構成する、本丸・二の丸・三の丸などの曲輪(陣地や蔵などを造るために堀や土塁で区画された平場のこと)。この曲輪をどう配置するのか、どんな虎口(出入口)をどこに造るのか、また城壁のどの部分をどう折り曲げるのか……といった城全体の平面プラン(設計)を「縄張」といいます。(縄張については「第6回 【鑑賞】よく聞く「縄張」って何のこと?」でおさらいしましょう)

この曲輪や虎口の配置には決まりやルールがあるのでしょうか? 結論から言うと、曲輪の配置の仕方にこうしなければいけないというルールはありません。城の縄張は、立地や役割によって大きく左右されるからです。しかし、効果的な曲輪配置にはいくつかのパターンがあり、分類がなされています。とはいえ、これは文献によって、また研究者によってその見方も名称も違ったりするのですが、今回はこの曲輪配置について見ていきましょう!

現在一般的にほぼ定着している曲輪配置による縄張分類では、「輪郭式(りんかくしき)」、「梯郭式(ていかくしき)」、「連郭式(れんかくしき)」の3つを基本としています。以下に、その特徴や典型例を紹介しましょう。