一年最後の月となる12月は寒さが厳しさを増していくシーズンですが、寒さを忘れさせるほど趣向を凝らしたイベントが全国のお城で多数開催されます。名古屋城と現代アートが融合した「アートサイト名古屋城2023」、国宝 松本城天守でのプロジェクションマッピング、赤穂浪士の偉業を称える「赤穂義士祭」、忘れちゃならない年に一度のお城の祭典「お城EXPO 2023」など、注目のイベント・展覧会をご紹介します。

【名古屋城/愛知県名古屋市】名古屋城 秋の特別公開「アートサイト名古屋城 2023 想像の復元」
秋が深まる名古屋城で現代アートを鑑賞
名古屋城を舞台にしたアートプロジェクト「アートサイト名古屋城」がこの秋にスタート。名古屋城のこれまでの歴史や本丸御殿、二之丸庭園などからインスピレーションを得た4組の現代アーティストによる新作アートを、城内の各所で展示します。秋が深まる名古屋城を散策しながら現代アートを鑑賞するという、新感覚のお城巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
また期間中は、普段入ることのできない夜の本丸御殿の特別公開、紅葉で色づく二之丸庭園のライトアップ、明治初期に陸軍の弾薬庫として建設された乃木倉庫の特別公開も実施。貴重な史跡や文化財も併せて観覧できる、またとない機会をお見逃しなく!
【アートサイト名古屋城 2023 想像の復元】
開催日:2023年11月29日(水)〜12月10日(日)
開催時間:入場時間…9:00〜19:30(閉門 20:00)、観覧時間…10:00〜19:30(17:00以降一部観覧できない作品あり)
会場:名古屋城内各所(本丸御殿南側、二之丸庭園、茶席、カヤの木ほか)
料金:500円

【松本城/長野県松本市】国宝 松本城天守 プロジェクションマッピング 2023-2024
国宝天守で初のプロジェクションマッピング上映
現存国宝5天守の一つで、五重六階の天守の中で最古の松本城天守や石垣が、ダイナミックで幻想的なプロジェクションマッピングの舞台に! 豪壮な天守を築いた城主・石川数正が描かれた屏風絵のデジタルアニメーション、雪の結晶や氷などをモチーフとしたデジタルアート、北アルプスに美しく咲き誇る百花繚乱の花々などが躍動します。なお、イベント期間は第1期・第2期・第3期に分かれ、それぞれ異なるテーマのプロジェクションマッピングを投影されるので、見比べるのも面白そうですね。
【国宝 松本城天守 プロジェクションマッピング 2023-2024】
開催日:2023年12月16日(土)〜2024年2月14日(水)
※<第1期> 12月16日(土)〜2024年1月7日(日)、<第2期>1月8日(月)〜1月26日(金)、<第3期> 1月27日(土)〜2月14日(水)
開催時間:18:00〜21:00(約12分間のコンテンツを休憩をはさみながら連続投影)
会場:松本城公園
料金:無料

【赤穂城/兵庫県赤穂市】第120回 赤穂義士祭
大石内蔵助と四十七士が誘う元禄絵巻
今から約300年前、赤穂義士たちが主君浅野内匠頭の無念を晴らすため討ち入りを果たした12月14日に毎年開催されている「赤穂義士祭」。今年も赤穂城をスタート地点に様々なパレードが繰り広げられるほか、忠臣蔵ゆかりの市町や近隣市町の特産品が集合する物産市や露店販売を実施します。パレードの最大の目玉である「義士行列」には中村雅俊さんが大石内蔵助役で特別出演し、意気揚々と泉岳寺へ向かう四十七士たちと共に元禄絵巻の世界へと誘います。忠臣蔵の名場面を車上で演じる「山車」も必見です。
【第120回 赤穂義士祭】
開催日:2023年12月14日(木)
開催時間:10:00〜16:00
会場:赤穂城跡、お城通り、いきつぎ広場周辺ほか
料金:無料