女性アナウンサーの服装はファッション誌で季節ごとに紹介されるほど人気だが、世界にはとんでもない服装でニュースを放送するアナウンサーがいるという。

女子アナの服装の変遷



女性アナウンサーの服装といえば、ファッション誌では「好感度抜群」「清潔感◎」「男ウケがいい」など「女子アナ風ファッションコーデ」が紹介されるほど注目度が高い。
では、なぜ女性アナの服装はここまで注目されるのか。そこには女性アナのタレント化現象が大きく関係している、と「女子アナ」ウォッチャーの丸山大次郎氏は説明する。

「1980年代初期までは“セクシー系アナは人気が出ない”と言われており、ニュース番組にしろ歌番組にしろ、日テレの楠田枝里子さんやフジテレビのニュースキャスター、幸田シャーミンさんのように、衣装はフォーマルなスーツが多かった。

ところが、1980年代後半以降に採用された女子アナウンサーの大半は東京六大学をはじめブランド大学出身者で、ミスキャンパスに選出された経歴を持つなど、アナウンス技術よりも容姿やキャラクター性で採用される流れとなりました。1990年代にはさらにアイドル化が進み、女子アナの主戦場がバラエティ番組に移ったのです。衣装もスーツではなく普段着っぽい綺麗めなカジュアル路線に移り、スタイルも“武器”になっていきました」


「ニット乳」で話題の3人のアナウンサー


衣装がカジュアル路線になったことで、注目されているのは女性アナのニット姿。前出の丸山氏が言う。

「セクシーな衣装というわけではなく、むしろ清純さも漂わせながら体のラインがくっきりと現れるいわゆる『ニット乳』でバストラインが話題になっているアナウンサーがいらっしゃいます。例えばNHK『首都圏ネットワーク』のお天気担当、市村紗弥香アナは朝から爽やかなニット姿が多く、日テレ『news every.』の刈川くるみキャスターやフリーアナウンサーの森千晴アナなども“笑うと揺れる”と注目されています」


秋冬の服装では「ニット乳」が見られることが多い


一方で、世界のテレビ業界ではバストラインどころか谷間丸出しで視聴率を獲得する伝説の番組が存在した。ウクライナに滞在しているMOMCOM特派員のユーリ氏は言う。

「地中海の小国アルバニアのテレビ局『ZJARR TV』の『360 grade(360度)』というライブコーナーでは、女性キャスターが素肌にジャケット姿という超セクシーな姿でニュースを読み上げていました。このスタイルでの放送はとある事情で打ち切りとなってしまいましたが、2015年5月ごろから2016年7月頃まで約1年間は平然と放送されていました」


最初に素肌ジャケットのスタイルを始めたのがEnki Bracajさん


1年で放送終了!? その理由は…


さすが1990年まで鎖国状態にあったアルバニア、ミステリアスすぎだ。「ZJARR TV」とインターネットで検索すると、素肌にジャケットの女性の姿がたくさん…。一体誰が、どんなきっかけでこんな姿でニュースを読むように?

「当時20歳だったEnki Bracaj(エンキ・ブラカジ)さんという女性が最初にこのスタイルで行い、他のキャスターも次々と真似をしました。彼女の胸は日本でいうところのGからHカップ相当。その後、真似して胸の谷間を見せたキャスターも豊満な方は多めでしたね」(ユーリ氏)

しかし、こんな姿でニュース番組を放送されたところで、肝心のニュースが耳に入ってこないのではないだろうか。

「アルバニアは全てのニュースが政治でコントロールされているので、視聴者はニュースなんかに誰も興味は持ちません。歪曲された国際ニュースから犬が逃げた、みたいな地域の話まで全部胸がはだけた状態で放送されていました。当時リアルタイムで見ていたアルバニア人に話を聞きましたが、やはり『胸に気がいって何を言ってるのか全くわからなかったよ(笑)!』と言っていました」(ユーリ氏)


Enki Bracajさんの真似をして次々と谷間を露出するキャスターたち


この番組は1年間の放送の中で、やはり抗議が絶えなかったのかというとそうでもないようだ。では、なぜ放送は終了してしまったのか?

「キャスターが『PLAYBOY』に出ると言い出して局長から抑止され、これがきっかけで素肌にジャケットでの放送も禁止となったことで、このスタイルではなくなったようです。『360 grade(360度)』の番組自体は今も放送されており、女性キャスターたちは露出などを狙わない通常の衣装で登場しています」(ユーリ氏)

イスラム教徒が大半の国でこの露出こそが驚きのニュースだが、伝説のニュース番組の復活は果たして…。

取材・文/河合桃子