プラタナスの並木道。日本国内でも街路樹として多く植えられているが、中国ほどの量ではないようだ
プラタナスの並木道。日本国内でも街路樹として多く植えられているが、中国ほどの量ではないようだ

今年も花粉の季節が到来! 日本の「国民病」ともいわれる花粉症だが、実は海外にも存在するのをご存じだろうか。

事実、日本でおなじみのスギ、そしてイネとブタクサによる花粉症は「世界三大花粉症」とも呼ばれており、さらに多くの花粉症が存在する。花粉症のある外国で暮らす人々に当地の花粉症対策を聞いた!【世界と日本の「花粉症」最前線②】

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■顔全体をガードして綿毛ブロック!(中国)

アジアも負けてはいない。上海在住の田中さんは語る。

「日本でよくあるスギやヒノキの花粉症は中国にはほぼないので、こちらに来て花粉症から解放される日本人は多いです。でも、春先に目のかゆみや鼻がむずむずする症状が出ることがあります。その原因は綿毛です。

中国ではヒマワリやヨモギなどでも花粉症を起こすのですが、一番は綿毛なんです。街路樹に多く植えられているプラタナスや柳の綿毛は、春先には路上に積もって風で舞います。

私が住む上海でも多くの人が悩まされていて、天気予報でもたまに『綿毛が舞いますから、過敏な方はマスクをしてください』というコメントを聞きますね」

花粉とは違って目に見える大きさの綿毛。これを防ぐ方法はさまざまだ。

「プラタナスの綿毛は目に入るとかなり痛いので、頭に布をかぶったりサングラスをよく着けます。自転車に乗る人は顔全体を覆うサンバイザーをつける方もいますね。風の強い日には髪の毛や衣服に積もってしまうので、濡れタオルなどで軽く拭いてから部屋に入るようにしています」

綿毛被害は甚大なようだが、薬などは充実しているのだろうか?

「日本ほど花粉症に特化した市販薬はないので、漢方薬を飲んだり、『清凉油』というミントオイルを塗ったり嗅いだりして鼻をスッキリさせますね。でもこれらは療法というより、おまじない感覚です。私もたまに使いますが、効いてるかわかりません(笑)」

日本の花粉症から解放されても綿毛に苦しめられるとは......。どこの国にも当地なりのアレルギーがあるようだ。

取材・文/おかけいじゅん