韓国人Jリーガーが率直に語った!!「Jリーグのクラブはファンとともにある」

韓国人Jリーガーが率直に語った!!「Jリーグのクラブはファンとともにある」

【ニュース提供=韓国『sportalkorea』】Jリーグでは多くの韓国人選手が活躍している。その中でもオ・ジェソク、ファン・ウィジョ(以上、ガンバ大阪)、チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)は、日本でも有名な代表的な韓国人Jリーガーだ。

三人の中でオ・ジェソクは最も長くJリーグで選手生活を送っている。オ・ジェソクは水原三星、江原FCを経て2013年にガンバ大阪に移籍し今日に至る。

チョン・ソンリョンは2016年、ファン・ウィジョは昨年2017年からJリーグで選手生活を送っている。

三人はそれぞれJリーグに進出した時期が異なる。しかし、一つの共通点がある。それは、所属クラブの社会貢献活動に積極的に参加しているという点だ。

三人は韓国国内でプレーしていたときとは異なる社会貢献活動を経験した。その経験に満足しており、引き続きファンたちを集めるためにスタジアムの外に出て活動を続けている。彼らが伝える経験談は、社会貢献活動を準備して実行している韓国Kリーグのクラブにも良い助言になるに違いない。

JリーグとKリーグの違い

――Jリーグに来たあと、社会貢献活動に参加しているか?

オ・ジェソク(以降、オ):水原三星でプレーしているとき、(ファンとともに時間を過ごす)ファン感謝デーと近所の大学に行ったことぐらいしか記憶していない。主に試合に出場しない選手たちが活動したが、カテゴリーが決まっていて特別それ以上のことはないと認識していた。けど、ガンバ大阪ではチーム全体として参加する活動が13もある。何名かの選手がグループになって行なうものや、選手1名で行なうものもある。選手一人当たり20回ほどは活動する。

ファン・ウィジョ(以降、ファン):城南FCでは特に大きな行事はなかった。ガンバ大阪に来たとき、大きな行事やファンを身近に感じる行事などが多く、特別だと感じた。地域で活動するので多くのファンが行事にやってくるし、選手たちとの距離も近くなる点が良い。まだガンバ大阪に来て日が浅いが、選手全員が社会貢献活動を重要に思っている。そういうことが、スタジアムの雰囲気にもつながっていると思う。

チョン・ソンリョン(以降、チョン):川崎フロンターレはホームスタジアムの近くにある多摩川の河川敷を掃除して10年目になる。選手とファンが一緒になってゴミ拾いし、雑草刈りもする。ファンたちとグループを作り、疎通するイベントでもある。選手だけがするのではなく、ファンたちと一緒に行なう楽しみもある。

――Kリーグでの社会貢献活動との違いは? 両リーグを比較すると?

オ:水原三星はファンの規模が大きくファンを大事にする。江原FCに所属していたとき、女子高校を訪問してサッカーをしたり、地域行事に参加する一環としてコーヒーを作るイベントにも参加した。ガンバ大阪はチームがリードし、その中で市民たちとふれあう。活動の種類も多様だ。最初は小学校を訪問する活動をして観客が増えるだろうかと考えていた。僕がガンバに来た1年目には、パナソニック・スタジアム建設費用のための募金活動もした。親会社からの支援以外に、建設費の30〜40%を募金で賄った。そういう面一つを見ても、地域行事が重要だと感じる。

ファン:城南一和から城南FCになる過程までを選手として見守った。城南FCになってから城南市がクラブを運営するようになったので、市と関連する行事に選手たちが参加した。ここ(ガンバ大阪)では、チームが主催する行事に人々がやってくる。何か特別な心構えで来るわけではなく、自然とやってくる。募金活動も自然に行なわれた。ファンたちは自分たちが募金したお金でスタジアムが作られたから、より誇りを持ってスタジアムにやってくる。一方、韓国は毎試合スタジアムに来る方々もいらっしゃるが、1回ずつ何か心を決めてスタジアムに行かなければならないという感じがある。そういう部分が改善されれば、観客が自然とスタジアムに足を運ぶようになり、発展するのではないかと思う。

チョン:いろいろと多様な活動を地道に行なっている。毎年しっかり行ない、ファンと一緒に行なうイベント、広報活動が多い。水原三星に所属していたとき、地域のレストランに行きサービングをしたが、お店にいた多くの人々が喜んでくれた。アイデアをたくさん出して、ファンと一緒にする行事を多く行ったほうがいい。川崎フロンターレではいつも驚かされることが多い。

「保護者達は子供が行きたいところには行く」

――どんなところに驚かされる?

チョン:川崎フロンターレは当初、あまりファンが多くなかったと聞いている。けれど、シーズン開幕前には地域の商店街を訪ねてファンと記念写真を撮ったりサインをするなど、親近感と真正性をもってファンと接する姿を見せた。ファンたちもそんな心を感じ、スタジアムを訪れるようになった。選手、クラブがさまざまな方法で積極的に取り組んだ成果だと思う。今では練習場にも多くのファンが訪れる。

――Jリーグの社会貢献活動の特長を挙げるなら?

オ:小学校の訪問が記憶に残っている。選手やスタッフなど50名が4〜5のグループになって、小学校を訪問した。スタッフにどれくらい人が来るかと尋ねたら、“保護者たちは自分が行きたいところには行かなくとも、子供が行きたいところには行く”という言葉が返ってきた。子供を対象にしたイベントを、ガンバでは最も重要視している。子供を対象に集中的に活動すれば、そこには家族単位でファンたちがやってくる。クラブとの最初の関係がそうやって築かれていく。

ファン:サッカー教室をテーマに毎年行っているイベントがある。大阪全地域のガンバ大阪下部組織の選手たちが、練習場に来て選手たちと過ごすイベントだ。韓国とは違ったし、そもそも韓国にはそんな文化がない。経験したり肌で感じながら、子供の頃から自然にサッカーに対する夢を膨らませ形成させている。

――Kリーグのクラブがどんな点を補完すべきだと思うか?

オ:全北現代は最初からファンが多いクラブではなかった。もちろん、成績が良いので自然とファンが増えたともいえるだろう。けれど、以前に読んだ記事によると、チョ・ジェジン先輩がガンバから全北現代に移籍したとき、チェ・ガンヒ監督が“全北現代は全州市や全羅北道の地域社会に密着したクラブにしたい”という考えを持っていたそうで、ジェジン先輩が日本から戻ったので社会貢献活動などで助言を求めたというような内容だった。蔚山現代のイ・グノ先輩も、社会貢献活動を重要視していると聞く。グノ先輩は活動参加やアイデアなどたくさんの考えがあるという。そういったことがもっと多くならなければならない。ファンたちを多く集めるためには、そういったことが重要な装置になると思う。選手たちが面倒くさがらずに、行事にもたくさん出るという意識が重要だ。

ファン:Kリーグの観客数が伸びて2018年ロシア・ワールドカップのドイツ戦で勝利したことで、ファンたちの期待が大きくなった。アジア大会で金メダルも獲得し、サッカーへの無関心が少し高まったような感じもする。この流れを続けていってほしい。少し関心が高まり観客が増えたということではなく、これからもずっと国民たちが関心を持ってサッカーを見つめ、選手たちも一緒に活動するというような感じでサッカーに対する関心が続いていけばと思う。そういう雰囲気が自然と訪れることを願う。テレビで観るのも面白いが、スタジアムで直接観るのとでは明らかに異なる。スタジアムで選手たちと一緒にプレーする気持ちで応援すれば、選手たちも力が湧いてファンたちもそれに応えようという気持ちが大きくなる。自然にスタジアムに足を運び、選手たちを応援して勝利の喜びも感じながらサッカーを楽しんでもらいたい。

チョン:まずはクラブや選手だけではなく、市なども積極的に動いたからひとつになった。子供たちがたくさんスタジアムを訪れるようにしなければならない。例えばスタジアムに選手キャラクターを設置したり、カードなどを配って、試合が終われば選手がサインなどもしてくれるというファンサービスなどもすれば、ファンたちは喜ぶのではないか。

※この記事は『韓国言論財団』の取材支援を受けて取材が行われた企画です。

(文=『sportalKorea』キム・ソンジン/構成=ピッチコミュニケ―ションズ)


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