2014年9月の結成から今年で10年の節目を迎えるTHE RAMPAGEから、ヴォーカルの吉野北人さんとパフォーマーの長谷川慎さんが登場。ファンから“ほくまこ”の愛称で親しまれる二人が、大人ストリートな着こなしを披露しました。“ほくまこ”のルーツにまつわるインタビューも必見です。

吉野北人& 長谷川 慎  “ほくまこ”が着こなす、この春注目の4ブランド

LANVIN[ランバン]

創設から130年以上の歴史を持つ、現存するフランス・パリ最古のクチュールメゾンである〈LANVIN〉。高い技術と洗練されたデザインで、長きにわたりモード界を牽引している。

THE RAMPAGE 吉野北人さんが着こなすランバン

ジャケット¥195,800、シャツ¥116,600、パンツ¥177,100/以上すべてLANVIN(CORONET☎︎03-5216-6518)、ピアス/本人私物

昨年より始動した新プロジェクト〈LANVIN LAB〉の第1弾では、アメリカの人気ラッパー・FUTUREをクリエイティブディレクターに迎えたコレクションを発表するなど、老舗ならではの信念や威厳はそのままに、常にその時代に合ったコレクションを展開。今シーズンはデザイナー不在ではあるが、今後の動向に注目したい。

THE RAMPAGE 長谷川慎さんが着こなすランバン

ブルゾン¥216,700、シャツ¥148,500、パンツ¥235,400 、スニーカー¥167,200/以上すべてLANVIN(CORONET ☎︎03-5216-6518)、ピアス/本人私物

KENZO[ケンゾー]

1967年に創設者である高田賢三がパリで創設。カラフルで斬新なデザイン、大胆なプリント、プレイフルなアプローチで、70〜80年代にかけて世界のファッション業界に新風を吹き込む。

【吉野北人&長谷川慎】“ほくまこ”が着る、この春注目の大人ストリート4ブランド

その後も感度の高いセンセーショナルなコレクションを発表し続け、2021年からはアーティスティックディレクターとして、日本のストリートシーンを代表するデザイナー・Nigo︎氏が就任。

THE RAMPAGE 長谷川慎さんと吉野北人さんが着こなすケンゾー

今シーズンは、アーティスト・VERDY氏がデザインする〈KENZO〉のロゴを使用したアイテムが多数ラインナップ。

【吉野北人&長谷川慎】“ほくまこ”が着る、この春注目の大人ストリート4ブランド

〈HOKUTO〉ジャケット¥121,000、シャツ¥47,300、パンツ¥68,200、スニーカー¥68,200/以上すべてKENZO(KENZO PARIS JAPAN☎︎03-5410-7153)、ソックス/スタイリスト私物〈MAKOTO〉レザージャケット¥314,600、シャツ¥61,600、パンツ¥68,200、スニーカー¥68,200/以上すべてKENZO(KENZO PARIS JAPAN☎︎03-5410-7153)、ソックス/スタイリスト私物

AMIRI[アミリ]

往年のヒップホップデュオ、ブラック・スターのモス・デフとタリブ・クウェリをモデルに起用した2023年のキャンペーンも記憶に新しい〈AMIRI〉。2014年にマイク・アミリが立ち上げ、生まれ育ったLAのカルチャーシーンを彼なりの解釈で表現したコレクションを発表。

THE RAMPAGE 吉野北人さんが着こなすアミリ

ブルゾン※参考商品、ポロシャツ ¥495,000、パンツ¥154,000、シューズ¥198,000/ 以上すべてAMIRI(スタッフ インターナショナル ジャパンクライアントサービス☎︎0120-106-067)、アクセサリー/本人私物

多くのアーティストからも支持され、瞬く間にラグジュアリー・ストリートウェアシーンで独自の地位を築いた。今シーズンは、南フランスを旅して見つけた素材を使用し、アメリカのユースカルチャーを着想源にしたランウェイをパリにて発表。

【吉野北人&長谷川慎】“ほくまこ”が着る、この春注目の大人ストリート4ブランド

ハット※参考商品、レザーカーディガン¥1,760,000、シャツ¥198,000/以上すべてAMIRI(スタッフ インターナショナル ジャパン クライアントサービス☎︎0120-106-067)、ネックレス/本人私物

DIESEL[ディーゼル]

ブランドのアイコンでもあるデニムアイテムを中心に、世界中のアーティストやダンサーなど多くのセレブリティ達に愛用され続けているイタリア発のブランド。近年では、Y2Kのトレンドも後押しし、ブランドの頭文字である「D」を落とし込んだキャッチーなデザインがユース世代を中心に爆発的にヒット。「D」ロゴを現代に蘇らせたクリエイティブ・ディレクターのグレン・マーティンスは、パリでコレクションを行っている〈Y/PROJECT〉のクリエイティブ・ディレクターも兼任している。

THE RAMPAGE 長谷川慎さんと吉野北人さんが着こなすディーゼル

〈HOKUTO〉ジャケット¥73,700、Tシャツ¥15,400、デニムパンツ¥79,200、ベルト¥22,000、スニーカー¥37,400/以上すべてDIESEL(DIESEL JAPAN☎︎0120-55-1978)、ネックレス¥198,000/ inoop( info@inoop.jp)、ピアス/本人私物〈MAKOTO〉キャップ¥33,000、ニット¥64,900、インナー¥15,400、デニムカーゴパンツ¥73,700、デニムブーツ¥105,600/ 以上すべてDIESEL(DIESEL JAPAN☎︎0120-55-1978)、ネックレス¥33,000/inoop( info@inoop.jp)、ピアス/本人私物

THE RAMPAGE 吉野北人& 長谷川 慎 インタビュー/出会ったときから変わらない二人はいじりいじられ心地のよい関係性

――まず、お二人の初対面の印象から教えてください。

吉野北人(以下、北人) えー! 覚えてないんだけど(笑)。

長谷川慎(以下、慎) 僕は覚えてます。

北人 え!?

 10年前にEXPGのスタジオで顔合わせをしたときです。その前に、ランペイジのボーカルを決める〈ボーカル・バトル・オーディション〉が開催されていて、僕はずっとリアルタイムで観ていたので、北人さんのことを一方的に知っていたんです。スタジオで対面したときは、有名人に会えたみたいな感覚で“うわぁ! あの人だ!”ってなったのを覚えています。実際に会ったら、テレビで観たままのおとなしくて感じのいい人で、印象がめちゃくちゃよかったです。宮崎にはこんなカッコいい人がいるんだって思いました。

北人 確かにEXPGのスタジオで会ったことは覚えています。まこっちゃんはいつもキャップを被っていて、みんなから愛されているキャラというイメージ。あと普通にめっちゃイケメンでした。というより、可愛かった。当時からおしゃれでシティボーイ感もすごくて、こんな人は宮崎にはいないなって(笑)。

――今年の1月25日にデビュー7周年を迎えましたが、初対面の頃に比べて二人の関係性はどう変わりましたか?

北人 昔からずっと変わらないと思います。まこっちゃんといると居心地がいいんです。

 ここ二人は独特な空気感ありますよね。いつも北人さんが僕をいじってきて。タッチのいじりも言葉のいじりもどっちもしてくる。

北人 なんかいじっちゃうんですよね。でも最近嫌がっているのがわかるので、控えてます。ほどほどに。

 そんな、いじってくださいよ! と言いつつ、僕も毎回きちんと抵抗してます(笑)。

――他にもやめてほしいことはお互いありますか?

 いっぱいありすぎて……。

北人 おーい!

 嘘です(笑)。でも一個だけありました。いつもスマホを覗いてくるんです。気づくと北人さんが後ろに立っていて、画面を見られてて。

北人 あははっ(笑)。なんか気になるんですよね、何見てんだろ?と思って。でも自分が見られるのは絶対嫌です。

 それやばい(笑)。僕はもう見られてるってわかった瞬間に速攻で画面隠しますけど、メンバーの(藤原)樹さんは、北人さんの覗き見防止対策でフィルター貼ってましたから。

北人 樹のはもう画面が真っ暗で見えない。そういうまこっちゃんは、ちょっと悪いところあるよね。おもろい瞬間をめちゃくちゃバカにしてくるというか。すぐ写真とか動画にに収めて、メンバーに共有して。

 ははっ(笑)。瞬間をちゃんと収めたくなっちゃうんですよね。例えば何かおもしろいことがあったとき、メンバーのみんなはワーッて集まってその出来事に注目しているんですが、僕だけ冷静にスマホを取り出してその状況を記録しています。

北人 チェック用でメンバーに共有される写真とか、16人もいるからたまに誰かが事故ってるときがあるんですけど、それを拡大してみんなに見せたり。

 そういう悪いところあります(笑)。

――プライベートで一緒に遊んだりしますか? もしオフをふたりで過ごすなら?

北人 昔は遊んでいたんですが、最近はお互い忙しくなってきたこともあってあまりプライベートで会う機会もなくなってきました。もしオフが一週間取れるなら、やっぱりどこか海外行きたいですね。まこっちゃん、どこ行きたい?

 いいですね! 僕はパリに行きたいです。

北人 パリ行こうよ。ファッションウィークのときとかいいよね。

 憧れますね。今年は五輪がパリで開催されるから、航空券とかホテルの金額がえげつないらしいですよ。今年じゃなくてもいいかな。

北人 そういえばこの間、仕事でタイに行ったとき、まこっちゃんとメンバーの(浦川)翔平と3人でご飯に行ったんですが、そこでそれぞれチームに対して思っていることをたくさん話したよね。

 あの日、北人さんと話してチームに対しての考え方が似ているというか共感できる部分がたくさんあるなって思いました。

北人 オレらはマイペースだし頑固なところもあるしね。

 確かに。

北人 絶対に意見を曲げないとかじゃなくて、自分の大切にしているものを突き通すっていう感じですね。

 北人さんはマイペースだしフレッシュに見えるんですけど、根はふつふつとしているというか。きちんと自分のビジョンを持っていて、それに向けて着実に努力していたり、ぶれないブランディングもある。そういうこだわり方みたいな部分が、僕と似ているのかなと感じます。

北人 うん、こだわりが強いよね。二人とも嫌なことはきちんと嫌だと言います。

――お互いのパフォーマンスで好きなところはどんなところですか?

北人 まこっちゃんはジャンルでいうとクランプという強めのダンスをメインにしているんですが、繊細でスタイリッシュなダンスを踊っているときもすごく素敵で。どっちも回せるって本当にすごいなと思います。

 僕は北人さんの歌声がすごく好きです。北人さんにしか出せない切なくて繊細な感じって、特にバラードにしっくりハマるというか。僕らの曲で『Starlight』っていう曲があるんですが、その曲を歌っている北人さんがとにかく最高に素敵なんです。

――最後にランペイジとしての今年の意気込みを教えてください。

北人 4月からまたアリーナツアーも回らせていただくんですが、いつも言っていることではあるんですけどドームツアーを目標にしているランペイジにとって、未来がかかっている一年になると思っています。そのためには16人一人一人がさらに志を高く持って、目標に向かってひたすら頑張ります!

 今年は結成10周年の年なんですけど、大体物事って10年やると極められるっていうじゃないですか。ランペイジができて10年経つということは、ランペイジを極めているということで、それこそ目標としてずっと掲げているドームツアーへの期待をファンのみなさんに感じてもらえるようになっていないとダメだなと思っています。本当に勝負の年だと思っているので、個人でもランペイジのために頑張りつつ、グループで集まったときには最高のパフォーマンスを作り上げてお届けしていきます。なので今回のツアーは間違いなく過去イチになります(断言)!!

(了)

Profile/吉野北人(よしの・ほくと)
1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。THE RAMPAGEのボーカルで、優しく透き通るような歌声は唯一無二。甘いマスクながら、性格は人一倍男前で努力家、近年ではダンスパフォーマンスも披露。ぽろっと吐く天然な一言で周囲を巻き込む笑いのセンスを持つ一面も。俳優としても『スタンドUPスタート』『魔法のリノベ』など数多くの作品に出演。

Profile/長谷川 慎(はせがわ・まこと)
1998年7月29日生まれ、神奈川県出身。THE RAMPAGEのパフォーマーで、得意なダンスジャンルはKRUMP。ストリートに精通した感度の高いファッションセンスで、THE RAMPAGEのアパレルブランド「*p(R)ojectR®」のデザインにも携わる。俳優としてもドラマ『シガテラ』をはじめ、舞台『ロミオとジュリエット』ほか、映画『HiGH&LOW THE WORST X』などさまざまな作品に出演。

【Information】初のベストアルバム『16SOUL』『16PRAY』好評発売中!

THE RAMPAGE 初のベストアルバム『16SOUL』『16PRAY』

グループ結成から10周年を迎え、初のベストアルバムを2作同時にリリース。アッパーな楽曲をメインに収録した『16SOUL』、バラード曲を中心に収録した『16PRAY』、ともにTHE RAMPAGEの魅力がふんだんに詰め込まれている。

Photography_SASU TE[I RETUNE REP] 
Styling_KENICHI HIRAMOTO 
Hair & Make-up_AYAKO UENO, AK[I kind] 
Interview & Text_MIHOKO SAITO

※この記事は2024年smart4月号に掲載した記事を再編集したもので、記載した情報もその時点のものです。