Z世代に高い人気を誇り、SNSでも度々話題になることが多い東京・原宿にある「友達がやってるカフェ / バー(以下、TYC)」。入店と同時に、どんな客に対してもまるで旧知の友達かのような接客をしてくれる一風変わったカフェだ。そのカフェには、“周りに必ず一人はいる友達”のような性格を持った店員がいる。それが俳優・大久保 輝人(おおくぼ・てるひと)さんだ。その人柄と表情の豊かさで、同じくZ世代に人気の高い「いいひとすぎるよ展」にも抜てきされ、話題になった大久保さん。そんな大久保さんの人柄と、TYCで働く楽しさなどをざっくばらんに聞いてみました!
店員が証言「友達がやってるカフェ / バーで働くって楽しい!」
TYCにて出迎えてくれた大久保輝人さん
――今日はよろしくね!
大久保 輝人(以下、大久保):よろしく!こういうの初めてだから緊張するね(笑)。
――気にしないで(笑)。まずは大久保くんのプロフィールを教えてください。
大久保:今年30歳になる、長崎出身の大久保 輝人です!身長は185㎝で12年間野球をやっていました。
――出身は長崎だったんだ!いつから東京に来たの?
大久保:高校を卒業してすぐだったかな。俳優になるって決めてから!
――そうなんだ!今はTYCで働きながら俳優をやっていると思うけど、俳優になろうと思ったきっかけは何だったの?
大久保:進路に悩んでる友達がいて、その友達がドラマを観て美容師になると決めたのを聞いて、僕は逆に観てくれる人に夢や影響を与えられる俳優になりたいなと思ったのがキッカケでした。
――どのドラマを観たのがきっかけだったの?
大久保:木村拓哉さん主演の『ビューティフルライフ』!
――じゃあ、今でも俳優としてのロールモデルは木村拓哉さん?
大久保:今は少し違うかも!もちろん木村拓哉さんはかっこいいし、憧れだけど。木村拓哉さん以外でも、三浦春馬さんとかにも憧れたけど、ロールモデルとなる俳優は特にいないかな。
――そうなのか。それは何か理由はあるの?
大久保:そうだね、今の自分の表現できるものには限界があるし、自分の長所は等身大の自分だと思っていて。そこは憧れの人たちにはない部分だと思っているから、俳優としてのロールモデルではないのかなって。
稽古中の大久保輝人さん
――なるほどね!自分の武器をしっかり見つめ直した中で見つかった結果なんだね。ちなみにドラマ『ビューティフルライフ』以外にも影響を受けた作品とかはある?
大久保:そうだね〜、映画『グッドウィルハンティング』は自分の中で一番の作品かも。あの作品でのマッド・デイモンさんの演技には毎回泣いてしまうかな……。
――確かに『グッドウィルハンティング』は不朽の名作だよね、設定も良かった!演技をする時って何か意識していることはあったりする?
大久保:めちゃくちゃあるかも。自分には結構癖があるから、そういうところもだけど、キラキラしている人っていうより、等身大の役を演じさせていただくことが多いから、自分の経験に基づきながら役に入り込むことが多いかな。
――等身大……!確かに輝人さんと話していると、身近な感じが魅力的だなと思うもんね。
大久保:そうなの、自分の性格の中で表現することが多いね!
TYCにて楽しそうに話してくれる大久保輝人さん
――自分の性格の延長線上で演技するのもいろいろと大変そうだね(笑)。
大久保:そうだね。5年前の舞台稽古中に、難しすぎて蕁麻疹(じんましん)とかも出てきたり(笑)。
――そんな状況、想像つかないな(笑)。俳優という仕事はそういうところがきつい?
大久保:いや、いただいた役には誠心誠意真剣に向き合うし、本当に役をいただけることがありがたい!あとは、オーディションも多いから毎日就活している感じで、それは大変だなって思うかな。
――毎日が就活……想像もしたくないね(笑)。
大久保:チャンスが多い分、取りこぼしたくないし、できることは挑戦し続けたいから負けないけどね!(笑)
――バラエティにもCMとかにも出演しているけど、これも一つの経験?
大久保:そうだね!前の事務所とかはバラエティ番組も多く紹介してくれたこともあって、いくつか出演させていただいたね。そういうのも経験で、今の演技にもつながっているし、それぞれいい経験になったね。
――ちなみにTYCで働いてみてどう?
大久保:本当に楽しい!北海道から沖縄までいろんな人が来てくれて、親友になって帰ってくれる。こんな場所はないし、また来るねって言われるとここで働いてて本当によかったって思うよ。
――そもそも、どういう経緯でTYCで働くことになったの?
大久保:これは本当に人の縁で、先輩からの紹介っていうのが近いかな。先輩の紹介で「こういうカフェがあるからどうかな?」って声かけてもらって、それで働きだした感じ。
SNSでバズった「いいひとすぎるよ展」に参加することになった理由
――輝人さんの働きっぷりとか人柄もあって、「いいひとすぎるよ展」とかにも参加した感じ?
大久保:TYCと「いいひとすぎるよ展」のプロデューサーの明円(卓)さんに声をかけていただいたって感じ!
――そうなの??
大久保:そう、明円さんが「こういうのをしたいんだけど、テルが一番イメージに合うんだよ」と言ってくれて、二つ返事で了承した!(笑)
――そうなんだ!話していても本当にイメージが合致するのは分かるかも(笑)。
大久保:ありがたいね、本当にSNSとかでも話題になっていて、すごいモノに参加させていただいたなと思う。また機会があれば挑戦したい!
――輝人さんが参加していて、好きなやつとかはある?
大久保:「縦でも撮りますね〜」って言ってくれる人って作品があって、像になっているんだけど個人的に結構好きかも(笑)。
大久保輝人さんがモデルになった実際の像
――これはいい人だ〜って思うね(笑)。TYCに来たことがない人にはTYCをおすすめしたい?
大久保:もちろんだね!いろんな人に来てもらって、安心しながら一緒に笑える空間を楽しんでほしい!
――おすすめの楽しみ方とかはあるのかな?
大久保:本当にそういうのはなくて、もう全員友達だし、何も気にせず友達に会いに来てほしい!いつでも待ってるって言いたい!(笑)。
――僕もTYCに友達に会いに行って、こういう機会を作ってもらったしね(笑)。今後の目標とかはある?
TYCにて今回インタビューを受けてくれた大久保輝人さん
大久保:もちろん俳優活動を頑張るけど、TYCでも働いていたいかも!まずは今稽古中の舞台「サンドイッチ」を成功させたいね。
舞台「サンドウィッチ」
――いいね!さっきも話してたやつ?
大久保:そう!今回は等身大の自分じゃない役柄を演じさせて頂く、価値観が違う活躍する彼女との関係に悩む青年役を演じてる。色んな人の共感を得れるような本当に素敵な作品だと思うから、ぜひ観にきてほしい!
――ぜひ頑張ってね!
大久保:ありがと〜!もっといい人になって、みんなのいい人のイメージが自分になるようにもがんばる!(笑)
――話していても、絶対になれるって思えるよ(笑)。今日はありがとうね!
大久保:ありがとうございました!
輝人さんの性格は、本当に多くの人が抱いているであろう“性格の良い友達”で、抜てきされた理由もよく分かります。友達がやっているカフェ(TYC)は、店員との距離感がポイントになるカフェであり、良い人すぎる展にある作品もそういう現代コミュニティの中の一部を切り取った展示会。
あらゆるコミュニティに必ずいるような親近感のある彼のキャラクターこそが、まさに刺さるものでした。彼の活躍も、最高の友達として応援したいと思います。
店舗情報
友達がやってるカフェ/バー
東京都渋谷区神宮前6-6-2 原宿ベルピア 3F
インスタグラム:@tyc_harajuku
Profile/大久保輝人(おおくぼ・てるひと)
俳優・モデル/ 身長 185cm / 長崎県出身
インスタグラム:@teruhito_okubo721