レアル・マドリーのMFダニ・セバジョスの試練が続いている。

 長いトンネルにはまり込むきっかけになったのが、スペインU−24代表のオーバーエイジ枠のひとりとして参戦した東京五輪初戦のエジプト戦だ。セバジョスは相手のラフプレーで左足首を負傷。検査の結果、グレード2の捻挫と診断された。

 全治3〜4週間。普通に考えれば、東京五輪の残り試合の出場は諦めるレベルだった。しかし、セバジョスは諦めなかった。懸命にリハビリに取り組み、決勝トーナメントでの復帰を目指した。最終的には無理はさせられないと判断したルイス・デ・ラ・フエンテ監督が待ったをかけたが、しかし、セバジョスの試練はまだ終わっていなかった。
 
 マドリードに戻ってから複数の検査を受けると、グレード3の捻挫で、前距腓・踵腓靭帯と腓骨・踵骨靱帯が完全に断裂していると診断された。『アス』紙によると、この結果を知った瞬間、セバジョスは烈火のごとく悔しがったそうだ。無理もない。結果的に急ピッチでのリハビリが怪我を悪化させてしまったのだから。同紙はセバジョスが現在も別メニューでのトレーニングを続けていると報じている。

 アーセナルでの2年間のレンタル生活を経て復帰した今シーズンは、セバジョスにとってマドリーでの生き残りを賭けた勝負の年だ。そのためにオフを返上してトレーニングに励むなど並々ならぬ闘志を持って臨んでいた。それが試練に次ぐ試練。しかしセバジョスはそれでも諦めずに復活を誓う。

「この経験は僕自身の成長に繋がっている。精神的に強くなった。これまで以上のモチベーションで、これまで以上にパワーアップして戻ってくる」

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部