ラストマッチに向けて、クラブが粋な計らいを見せた。

 セレッソ大阪は12月3日、今季最終節を前に、公式YouTubeチャンネルなどで、大久保嘉人が選ぶ思い出の5ゴールを紹介した。

「『大久保嘉人選手が選ぶメモリアルゴールTOP5』これまで記録したJ1リーグ通算191得点のうち、5ゴールを選んでもらいました。明日のリーグ最終戦(VS清水エスパルス)では思い出ゴールの上書き保存に期待」として投稿されたのは、大久保が思い出のゴールを見ながら振り返るインタビュー動画だ。

 ひとつ目に選んだのは、2001年のJ1リーグ第5節、セレッソ大阪時代のジュビロ磐田戦で決めたプロ初ゴールだ。ノ・ジョンユンからのパスを受けると見事なタッチで相手DFをかわしペナルティエリア内右に侵入して、冷静に逆サイドへシュートを流し込んだ。

 ふたつ目は、2013年のJ1リーグ第16節、川崎フロンターレに移籍した1年目の対浦和レッズ戦で決めたPK弾。「緊張しましたね」と振り返る自身のJ1通算100得点目のメモリアルゴールだった。

 三つ目に挙げたのは、2015年のJ1リーグ最終節、川崎時代のベガルタ仙台戦の3年連続得点王を決めた一撃だった。3年連続得点王に「チャレンジできるのは自分しかいなかったので、絶対に獲りたいって気持ちはやっぱり強かった」とし、当時についてこう振り返る。

 パススピードが遅ければDFにも寄せられるので、チームメイトには「本当に速いボール。シュート性のボールでも良いから出してくれ」と要求。「ミスしたら俺のせいで、俺がどこまででも追いかけるから」と「とにかく出してくれ」と要求していたという。
 
 次に思い出深いゴールとして選んだのは、2016年のJ1リーグ第6節、川崎時代のサガン鳥栖戦での得点だ。小林悠からのクロスボールをヘディングで叩き込んだゴールには、こんな背景があった。

「自分が小学校の時からの選抜の仲間が、筋肉が硬直するPLS(原発性側索硬化症)にかかってしまい、試合で絶対にゴールを獲って『負けるな』と書かれたTシャツを掲げるからと約束していた試合でした」

 なかなか点が取れずに迎えたアディショナルタイムに決めたゴールで、自身にとっても忘れられないものとなったようだ。

 そして最後に選んだのは、今季にC大阪へ復帰して迎えた柏レイソルとの開幕戦で生まれたヘディング弾だった。

【動画】大久保嘉人が振り返る「メモリアルゴールTOP5」

 大久保は自身のツイッターでクラブ公式の投稿をリツイートし、「全て好きなgoalだけどその中から選びました。是非観て下さい。明日192goal目を決めれるように頑張ります」と最終戦への意気込みをつぶやいている。

 今季いっぱいで引退を表明している大久保は、12月4日の最終節、清水戦でこの5ゴールに続く思い出のゴールを決めることができるか。191得点のJ1史上最多ゴール記録保持者のラストマッチから目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部