1月27日に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)最終予選(グループB)の第7節で、2位の日本は、5位の中国と埼玉スタジアムで対戦。13分に大迫勇也のPKで先制すると、61分には伊東純也の同予選3戦連発弾でリードを広げ、2―0で勝利を収めた。
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 森保ジャパンは3戦して1勝2敗という厳しいスタートから4連勝と調子を上げてきた一方、中国は7試合を終えて獲得した勝点はわずかに5。2位の日本との差は残り3試合で10ポイントとなり、自動出場権獲得の可能性は完全に消滅した。

 3位のオーストラリアとは9ポイント差で、かろうじてプレーオフ参戦の可能性は残されているものの、得失点差は15と大きく引き離されており、残り全勝したとしても逆転は絶望的となっている。

 こうした結果を受け、スペイン紙『AS』は「大国は再び失敗した。中国はW杯に別れを告げる」と反応。中国代表の厳しい状況をこう伝えている。

「中国が日本で0-2の敗戦を喫したことで、カタールW杯予選突破のチャンスはなくなった。世界で最も人口の多い国が成長し、美しいゲームの最高峰に近づこうとするなかで、またしても後退することになったのだ。15億人の人口は、代表チームの競争力を高めるにはまだ十分ではない。実は約100年にわたるW杯の歴史の中で、中国が出場したのは2006年(※正しくは2002年の日韓W杯)の1回だけなのだ」
 
 さらに同紙は「連盟や政府が国内サッカーを改善しようと試みても、不十分なままだ。欧州のスター選手を大金で獲得し、スーパーリーグの長期プロジェクトとしてスタートしたものが、結局バブルが崩壊し、意図したとおりの代表選手の生み出せなかった」として、肝いりのプロジェクトの失敗にもメスを入れている。

「政府はサッカーを学校の必修科目にしたが、これもあまり才能ある選手の輩出には繋がっていない。当時(マルチェロ)リッピや(ファビオ)カンナバーロといった外国人監督を迎えても、多くのコンセプトを欠いた中国のチームを活性化させることはできなかった。

 そして最後の賭けである帰化選手の起用も上手くいかなかった。今では帰化が必要なのか、その恩恵をあまり受けてこなかったチームの歴史的アイデンティティを変えたのではないかという議論も始まっている。いずれにせよ、今回の敗戦は中国をW杯から遠ざけ、日本をぐっと近付けた」

 実際問題、日本は3位のオーストラリアとはわずか1ポイント差で、全く予断は許さない。残りの3試合できっちりと勝点を積み上げ、7大会連続でW杯の切符を掴み取れるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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