きっちりと線を引くのではなく、ファジーな部分にも目を向け、そこをどう捉えるか。

 DAZNの配信番組『Jリーグ ジャッジリプレイ』で、7月2日に行なわれたJ1第19節の京都サンガF.C.対北海道コンサドーレ札幌において、札幌GK菅野孝憲の一発退場が取り上げられた。

 15分、札幌の最終ラインの背後に抜け出した京都のピーター・ウタカに、菅野がペナルティエリアを飛び出して対応。ウタカは素早く反転して菅野をかわそうとする。菅野が後ろからホールディングするような形になるが、ウタカは強靭なキープ力でそれを振り切り、シュートを試みる。

 この菅野の対応を、飯田淳平主審は決定機阻止と判断し、レッドカードを提示した。

 いわゆる“DOGSO”(Denial of an Obvious Goal-Scoring Opportunity/決定的な得点の機会の阻止)のジャッジは妥当だったのか。番組に出演する元国際審判員の家本政明氏は、次のように述べる。

「競技規則の文言で切り取っていくと、赤は理解できます。ただ、一連の、全体の流れとか、フットボールアンダースタンディングみたいな話で言うと、レッドカードが妥当なのかって考えた時には、個人的な考えとすると、厳しいんじゃないのかな、というのが僕の意見です。僕がレフェリーだったら、たぶんレッドカードにはしていないと思います」
 
 当該シーンのDOGSO適用の各項目にも言及した家本氏は「主審は良いところで見ていますし、これをレッドカードと現場で判断したことは十分に理解できます」とコメント。一方で、「一連の流れを見た時に、フットボールに対する主審の考え方ですかね、どれぐらい許容するのか。トータルの流れで見ていくと、厳密性とはちょっと違う、多少、猶予ができるような状況」と見解を示す。

 家本氏は繰り返し「飯田さんの判定が間違っているとは思いませんし、(項目に)照らし合わせても、レッドカードの域にはあると思っています」と話す。そのうえで、自身の考え方として「フットボールって、そんなに厳密性にやっていいのか。曖昧さ、許容さが、フットボールの魅力であり、面白さだと思う」と主張。「フットボールをどう考えるか、という話になった時に、僕はイエローカードでも十分、受け入れられる。100パーセント、真っ赤とは思わない、というのが僕の考えです」と持論を展開した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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