Jリーグは7月5日、J1・J2・J3各カテゴリー別の臨時実行委員会を開催。段階的導入を進めている「声出し応援の運営検証試合」に関するガイドラインの遵守を含む、リーグ全体での今後の方向性について、改めての確認と、意見交換をした。公式サイトが、臨時実行委員会後のメディアブリーフィング発言録を伝えた。

 野々村芳和チェアマンは「リーグ全体で今後の声出し応援をどう進めていくか」について実行委員と再確認。現状、問題視されている浦和レッズのサポーターによる声出し応援については、以下のように述べる。

「これまで、7月2日に発生したガンバ大阪戦での複数の浦和レッズサポーターによる声出し応援だけでなく、5月21日の鹿島アントラーズ戦でも複数のサポーターによる明らかな声出し応援行為がありました。Jリーグとして浦和レッズに対し、再三にわたり、ステートメントの発行や、再発防止策を講じるよう、現場の担当者間でやりとりさせていただきましたが、1回も、きちんとそうした対応が出てきたことがありませんでした」

 同日の実行委員会には、浦和の立花洋一社長も出席。野々村チェアマンは「全クラブと一緒に段階的な声出し応援を協力しやっていくつもりかどうか」を確認するなかで、会議の中では他クラブの実行委員からは「かなり厳しい、率直な意見」もあったという。

 立花社長からは「全クラブと一緒に進めていく点と、謝罪の言葉」があり、また同日にクラブが公式HPを通じて再発防止策などを発表したことも踏まえ、「改めてリーグ全体で、58クラブ皆で同じ方向で声出し応援の段階的な導入を進めていくことを再確認」できた。

 浦和側のスタンスを確認したうえで、野々村チェアマンは「私たちも、浦和レッズに対して1つのアクションをとることができます」とし、次のようにその内容を伝える。
 
「Jリーグ規約第51条〔Jクラブの責任〕の運営責任を負う義務を示す条文がありますが、今回の事案は、それらが守られなかったという認識のもとで、同規約第11章〔懲罰〕の中の第152条第7項に定める、「第51条〔Jクラブの責任〕第1項、第2項、第3項または第4項に違反した場合」に照らし、上限2,000万円の罰金を上限とした懲罰を諮ることができます。

 さらに本日、浦和レッズとして再発防止策も含めて示していただいたので、この先の試合において、ようやく自分たちで自浄能力をもって改善していくことができます。

 そうした状況を踏まえて、この先も改善しえない状況になった場合には、(繰り返しの違反行為として第142条〔懲罰の種類〕の定めの罰金以上の懲罰となる)無観客や勝点はく奪も含めた対応も処す可能性がある点も踏まえて、第三者機関の裁定委員会に諮問したうえで、対応を決定するとお伝えさせていただきました。今すぐ決まるということでなく、より詳細な調査に基づく諮問のうえで、となりますが、ペナルティも科すとお伝えさせていただきました」

 厳しい話し合いがなされたようだが、「もう1回みんなで頑張っていこうという空気にはなった」ようだ。野々村チェアマンは今後の声出し応援の進め方について、「今の日本の基本的対処方針の中でできること」で前進していき、次のステップとして「それらの検証結果を通じて、声出し応援エリアは(市松模様の距離をとって)50%のままでも、声出し応援エリア以外のエリアについては(収容率)100%を獲得したい。クラブの経営的な部分も楽になる数字であることは確か。そこを獲得したい」と訴えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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