「神がワールドカップを(自分たちに)与えてくれると感じていた」
カタール・ワールドカップの激闘から約1か月半。母国アルゼンチンを3度目の優勝へと導いたリオネル・メッシが、大会を振り返った。
アルゼンチン紙『Diario Ole』のインタビューでメッシは、決勝の延長戦でフランスに3−3の同点とされた時の心境について聞かれ、こう答えた。
「とても落ち着いていた。どうしてチャンピオンになれると思ったのか分からないけど、それでも疑いをもっていなかったんだ」
まったく焦りはなかったと話したメッシだが、大会期間中に脅威を感じた瞬間があったと言う。
「一番怖かったのは、オランダ戦で同点に追いつかれたときさ。彼らが決めたゴールは、誰も予想していなかったプレーだったからね。でもすぐに落ち着きを取り戻すことができたよ」
準々決勝の試合終了間際、ペナルティーアーク付近でFKを得たオランダが、意表を突いて壁の横にグラウンダーのパスを通すと、ヴォウト・ヴェフホルストがコントロールして左足で捻じ込み同点ゴールを奪った場面のことだ。最終的にアルゼンチンがPK戦で勝利している。
グループリーグ初戦でサウジアラビに逆転負けを喫して迎えた第2戦のメキシコ戦やこの準々決勝のオランダ戦、そして決勝のフランス戦といくつもの山場を越えられた要因のひとつに、メッシの優勝を信じて疑わない精神力の強さがあったのかもしれない。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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