[J1第10節]横浜FC1−4札幌/4月29日/ニッパツ三ツ沢球技場

 北海道コンサドーレ札幌は4月29日、敵地で横浜FCと対戦。開始直後に先制点を奪われたが、浅野雄也と小柏剛のゴールで前半のうちに試合をひっくり返すと、後半にも浅野と田中駿汰が加点。4−1で鮮やかな逆転勝ちを収めた。

 3試合ぶりに勝点3をゲットした一戦で、浅野は2トップの一角でスタメン出場して67分までプレー。その間にチームが奪った3得点すべてに絡む大活躍だった。

 0−1で迎えた39分、福森晃斗が自陣から放り込んだロングボールに対し、相手DFが処理を誤ると、こぼれ球にすかさず反応した浅野が収め、躊躇なく左足を振り抜いて強烈なミドルをゴール右隅に突き刺した。

 45+1分には、CKの流れから相手の守備陣形が揃っているなかで、右サイドからカットインして左足を一閃。シュートは相手GKに弾かれたが、ゴール前に詰めていた小柏の逆転弾を演出した。

 60分には小柏が起点となり、荒野拓馬と菅大輝がつないだボールを左足できっちりと流し込む。チームの見事なコンビネーションを完結させた。
 
 試合後に取材に応じた浅野は、「早い段階で失点したので、もちろん少し慌てた部分もあった」と認めつつ、「チームのなかで自分たちのサッカーをして『慌てずにつなごう』と、みんなで声を出してやっていたので、本当に冷静に対応できたと思う」と振り返った。

 この試合の2ゴールで、今季5点目。自身のキャリアハイである6ゴールに、シーズン序盤で早くも迫ってきた。好調の理由を聞かれると、こう答えた。

「背後の抜け出しとか、ボールを持って前に行く回数も、札幌に来て増えたし、そういうところは自分がこだわってやっているところなので、誰にも負けたくないと思っている」

 今季から加入した札幌の戦術に「フィットしている部分もある」として、「それプラス、やはり自分の良さをどんどん出して、良い影響をチームに与えていきたい」と、力強く語った。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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