昨季限りでヴィッセル神戸を退団し、今年3月末に現役引退を発表したボージャン・クルキッチが、バルセロナ時代のチームメイトの魅力を熱弁した。英メディア『talkSPORT』が5月10日付けで伝えている。

 ラ・マシア(バルサの下部組織の総称)の最高傑作の1人とされるボージャンは、2011年にクラブを去るまで、163試合に出場した。その間、リオネル・メッシ、シャビ、後に神戸で再会するアンドレス・イニエスタといった数々のスーパースターと共闘したが、中でもロナウジーニョは別格だったようだ。

「みんなを尊敬していたけど、特にロナウジーニョのことは覚えているよ。ファンとして見た、そして僕のサッカー人生で一緒にプレーした中で最高の選手だからね」

「メッシ以上か?」という問いには、「難しいね。比較するのは好きではない」と前置きしたうえで、こう答えた。

「明らかにメッシは信じられないような選手だ。何年もプレーし、今もなおプレーを続け、あらゆるトロフィーを勝ち獲っている。でもロナウジーニョは何かが違う。特別な存在で、魔法のようだった。史上最も偉大な選手か? これは難しいね……。おそらくそれはメッシだ。20年以上に渡って素晴らしいサッカーをしているからね。信じられない話だよ。でも、ロナウジーニョがトップレベルでプレーしたのは2、3年だろうけど、その間、彼は誰にも止められなかった」
【画像】「日本を楽しんで」ボージャンの日本観光満喫&神戸同僚との再会ショット!
 32歳となった元スペイン代表FWはまた、若かりし日の思い出を回想。「当時僕は17歳で、毎日夢を見ていた」と懐かしそうに語った。

「朝起きて、練習場に行き、名だたる選手たちとドレッシングルームを共有している現実が信じられなかった。ピッチ内外で毎日彼らから学んでいたから、僕にとっては特権であり、本当に特別な出来事だった。バルセロナは世界最高のクラブのひとつであり、アカデミーからやってきた若い選手たちを信じているクラブだと思う。

 アカデミーではボール遊びを楽しむこと、ランニングやジムでの練習はあまりしないこと、このような方法で選手たちを育てているんだ。多くの出身選手がすでに世界最高になっている。バルサのアカデミーは特別だと言えるかもしれない」

 セカンドキャリアが注目を集めるなか、先日には日本での観光を楽しむ様子を発信したボージャン。再び、キャリアの原点であるバルサと交わる日は訪れるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】スタジアムを華やかに彩るヴィッセルセレイアを特集!