名古屋グランパスは5月14日、国立競技場で開催されたJ1第13節の鹿島アントラーズ戦に0−2で敗れて、リーグ戦の連続無敗は9試合でストップ。ゲーム後、選手は、鹿島の試合運びの上手さとともに、自チームの課題について語った。

 主将のMF稲垣祥は「自分たちがもっとこう、主体的にやれなかったかなというのはある。始まってからの段階で。どう自分たちが侵入していって、どこを起点に攻撃を始めていくのかという所、ポイントが少しもう一つ工夫が必要だった」と分析した。

 GKのランゲラックも「後半は自分たちがボールを持てて、チャンスの手前まで行けていたので、あとはしっかりとチャンスを作る。自分たちの課題として、チームで取り組んでいきたい」と述べた。
 
 こうした課題に対して、選手たちはどう改善しようとしているのか。ウイングでスタメン出場した永井謙佑は、次のように語っている。

「全体的に背後を狙う回数は少なかったし、そこはチームとして突いていかないと間も開いてこない。蹴ってくる相手にしっかり間延びしないように、良い距離感でプレーできるように、全員で修正していくことが大事だと思う」

 3センターバックの中央で奮闘した中谷進之介は、最終ラインのビルドアップを課題に挙げた。

「ボールを持った時にどう動かしていくか。後ろからの精度も足りなかったし、前線のポジショニングを含めて、チームとしての共通理解があまり。僕ら後ろの選手が良いボールを出せれば、もっとスムーズな攻撃になると思う。克服していきたい」

 次節は20日、3位で並ぶサンフレッチェ広島とホームで対戦する。10戦ぶりの黒星からどう立て直すか、注目だ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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