ブレントフォードは現地時間5月31日、フライブルクからオランダ代表GKのマルク・フレッケンを獲得したことを発表した。契約期間は4年間で移籍金は1300万ユーロ(約18億2000万円)になるようだ。

 現在29歳のフレッケンは、2018年に当時2部だったデュイスブルクからフライブルクに加入。2年間は控えだったが、昨シーズンから正守護神に定着すると、抜群のポジショニングと鋭い反応に加え、類まれなビルドアップ能力によって一躍、ブンデスリーガを代表するGKに成長した。

 21年10月にはオランダ代表に初招集され、これまで4キャップを刻んでいる。今シーズンもフライブルクで不動の守護神として君臨し、リーグ最多の13のクリーンシートを達成。日本代表MFの堂安律らとともにチームを牽引し、チャンピオンズリーグ出場権獲得まであと一歩に迫る5位にチームを導いた

 かねてより、プレミアリーグを「憧れの舞台」と語っていたフレッケンは、ブレントフォードの公式サイトで次のように喜びを語っている。

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「とても興奮している。7年前、ドイツの3部リーグにいた僕に、いつかプレミアリーグでプレーする日が来ると言っていたら、信じることはことはできなかっただろう。これは夢のような話だ。クラブとともに次のステップに進めることを願っているよ」

 今シーズン、プレミアリーグで9位に入る躍進を見せたブレントフォードでは、スペイン代表GKダビド・ラジャの退団が決定的となっており、フレッケンはその後釜としてプレーすることになりそうだ。

 ちなみに、今夏の移籍市場では、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナムといったビッグクラブがGKの獲得を狙っており、ラジャはいずれのクラブからもリストアップされている人気銘柄だ。

 今回のフレッケンの移籍をきっかけに、プレミアリーグ内では今後、キーパーの大移動がスタートするのかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部