悪童と呼ばれたり、破天荒な振る舞いが注目されたりする選手も少なくなかった。だが、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は、現在のサッカー選手には真摯さが求められると話している。
英紙『The Herald』によると、ポステコグルー監督は旗手怜央について、「自分のこと、サッカーにおける成長、キャリア、すべてをとてもよく考えている」と称賛した。
「練習でも楽しむために来ているのではないのが分かる。自分の人生のすべてに関してとても真面目なんだ。彼だけじゃない。そういう選手たちが数名いる」
そして、指揮官は「現代のサッカー選手はほとんどそうじゃなければいけないと思う」と続けている。
「本当にたくさんのことでレールを外れかねないんだ。生活のあらゆる側面を考えなければいけない。それが今のサッカーなんだよ。若い選手たちはそれを理解しており、何より重要なことに、かつては他人に任せていたような生活における多くのことをコントロールしているんだ」
日本からグラスゴーに渡り、異国の地で成長を続けている旗手は、チームメイトの古橋亨梧と日本代表復帰を果たした。カタール・ワールドカップをはじめ、最近の代表戦に招集されなかった際、森保一監督が「リーグのレベル」に言及していたこともあり、彼らの代表復帰は注目されている。
ポステコグルー監督は「スコットランドのサッカーがこの半年で向上したのかもしれないね」と冗談を飛ばしつつ、「彼らのことはうれしい。また機会があると確信していた」と、代表復帰を喜んだ。
「ここで素晴らしかったし、まったくもってふさわしい。特にワールドカップだが、それ以降も、（落選して）ふたりとも落胆していたのを知っている。代表で気分を高められるだろう。いくつかのタイトルを獲得したシーズンを終えて代表チームに行けるのは素晴らしいことだ。彼らにとって素晴らしい報いだね」
今シーズンの活躍や指揮官の去就を巡る報道も過熱し、夏の移籍の可能性も騒がれている旗手や古橋だが、真摯な姿勢でさらなる飛躍を遂げられるように期待したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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