［WEリーグ第21節］浦和L４−０大宮V／６月３日／浦和駒場スタジアム

　三菱重工浦和レッズレディースは６月３日、ホームで大宮アルディージャVENTUSと対戦。“さいたまダービー”を４−０で制して、リーグ初優勝を決めた。

　メモリアルな勝利となった一戦で、チームを勢いづける先制点を挙げたのが、トップ下で先発した猶本光だ。24分、ペナルティエリアの左角付近で左足を振って鮮やかなループシュートを決めた。

　背番号８は得点以外でも、ドリブルでの突破や鋭い縦パス、低い位置に下りての起点作りなど、圧巻のパフォーマンスを披露した。

　自身の得点を猶本は、こう振り返った。

「１本、少し前に同じようなところからシュートを打って、結構感覚が良かったので、もう一回チャンスがあったらと思っていて。トライしてみて、入って良かった」
 
　チームの初優勝は「みんなでいろんな課題を乗り越えて出た最高の結果だったので本当に良かった」と喜んだ。

　また、試合終了直後には、リーグ制覇が決まりチームメイトが歓喜に沸くなかで、猶本はFWの菅澤優衣香と真剣な表情でコミュニケーションをとっていた。何を確認していたのか。

「オフサイドになったプレーで。あれは、多分２人でゴールできたシーンだった。やっぱり、攻めて、攻めてもう１点取って、見に来てくれる方に喜んでもらいたかったし、得点にしたかった」

　チームの悲願成就にも、「（リーグ戦は）もう１試合あるし、来季は分からないけど、やっぱり積み重ねだと思うので。プレーが終わってすぐだったのもあって、話した」と、あくなき向上心を見せた。

取材・文●野口一郎（サッカーダイジェストWeb編集部）

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