[WEリーグ第21節]浦和L4−0大宮V/6月3日/浦和駒場スタジアム

 三菱重工浦和レッズレディースは、6月3日にホームで大宮アルディージャVENTUSと対戦。24分に猶本光が先制点を決めると、45分に島田芽依、60分と77分には清家貴子が加点して、4−0で大勝。初のリーグ優勝に輝いた。

 2代目女王の戴冠を決めた一戦で、センターバックの一角で完封勝利に貢献したのが、FW登録の安藤梢だ。今季、チーム事情で守備の要を務めてきた背番号10は、序盤から相手のアタッカーを封じ、終盤にも身体を張ったスライディングでピンチを未然に防ぐなど、盤石のディフェンスを披露した。

 的確な指示でもチームを牽引。1−0で迎えた30分過ぎには、会場のスタンド上段まで聞こえる大きな声で「締めるところ!」と鼓舞した。安藤は、その意図を説明する。

「後ろにいると、すごく感じるので。失点してしまうと、きつくなる時間。前半は無失点でしっかり抑えて戻りたかったので、周りの選手に声をかけた」
 
 浦和Lの選手からは、次々に安藤の声掛けを称賛する声が上がった。それは、これまで強く意識してきたものだったという。

「後ろから見ているとよく分かる。誰が疲れているとか、ちょっと引き気味になっているとか。センターバックは全体が見えるので。楠さん(楠瀬直木監督)にセンターバックをやる時に最初、『後ろから指示して、チームのマネジメントをしてくれ』と言われた。それは自分のなかで意識していた」(安藤)

 40歳にして新境地を拓いた安藤は、今季を振り返って「サッカー人生で新たな、この年齢でもチャレンジできるのがサッカーの面白さ。怖さもあったけど、チャレンジすることに楽しさも感じながらやっていて。結果が出せたのですごく嬉しい」と喜んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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