アルビレックス新潟は6月5日、MF伊藤涼太郎のベルギー1部シント=トロイデン(STVV)への完全移籍を発表した。

 伊藤は、作陽高を卒業後の2016年に浦和レッズでプロキャリアをスタート。水戸ホーリーホックや大分トリニータへの期限付き移籍を経て、22年に新潟に加入した。昨季はJ2で42試合に出場して9得点を記録し、チームのJ1昇格に大きく貢献。今季はここまで16試合に出場し7得点をマークしている。

 新天地となるSTVVでは、今季はシュミット・ダニエル、橋岡大樹、岡崎慎司、林大地、原大智の日本人選手5人がプレー。来季の指揮官には、過去にヴィッセル神戸でも指揮を執ったトルステン・フィンクの就任が発表されている。
 
 今回の移籍にあたり、伊藤は新潟のホームページで、以下のコメントを発表した。

「このたびシント=トロイデンに移籍することになりました。アルビレックス新潟に加入してから1年半の間、サポーターの皆さんからたくさんの愛情を注いでいただいたことに、心から感謝しています。これまで支えてくださった皆さんと共に、たくさんの嬉しい思い出も悲しい出来事も共有できたと振り返っています。特に昨シーズンは、J2優勝やJ1昇格という素晴らしい結果をつかみ、新潟全体で喜び合えたことが、本当に嬉しい瞬間でした。

 過去の自分は、J1の舞台でなかなか活躍できずにいました。そんな自分を新潟は迎え入れてくれて、出場機会をいただけたからこそ、海外クラブからのオファーが現実のものとなったと、感謝してもしきれない気持ちです。「今季はタイトルを獲る」と言い続けたにもかかわらず、シーズン途中で移籍することを申し訳なく思う気持ちも強いのですが、この目標はチームメイトを信じて託して、海外で挑戦してきたいと思います。

 初めての海外挑戦となりますが、自分の活躍を皆さんに届けられるように努力を続けていきますので、これからも伊藤涼太郎を応援していただけると嬉しいです。短い期間でしたが、たくさんの拍手とご声援をいただき、本当にありがとうございました」

 また、STVVの立石敬之CEOは「STVVにとって大事な100周年を迎えるシーズンの獲得第一号として伊藤涼太郎選手を迎え入れることができ、大変嬉しいです」と歓迎。「ピッチ上で彼が魅せてくれるビジョン、テクニックがSTVVファン・サポーターを魅了してくれると信じています。そして、ベルギーでさらに成長し、日本を代表する選手になって欲しいと期待しています」とコメントした。

 25歳アタッカーは欧州の地でも輝きを放つか、注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】大ブレイク! 伊藤涼太郎の絶品プレー集

【PHOTO】み!と!しゅんすけ!み!と!しゅんすけ!逆転勝利に沸いた、アルビレックス新潟サポーター!

【PHOTO】勝利を呼び込んだ美女軍団、此処にあり!白熱した一戦を盛り上げたアルビレックスチアリーダーズ!