ヴィッセル神戸は6月6日、退団が決定したアンドレス・イニエスタの古巣であるバルセロナと国立競技場でフレンドリーマッチを行ない、0−2で敗れた。

 特別な瞬間が訪れたのが81分だ。ここで交代となったイニエスタがピッチを後にすると、バルサのシャビ監督がタッチライン際に出迎え、熱い抱擁を交わしたのだ。

 かつて、バルサやスペイン代表の黄金時代を築いた2人が抱き合う姿に、会場は大いに盛り上がった。

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 この場面で両者はどんな会話を交わしたのか。試合後の会見で、イニエスタが明かしている。

「(シャビ)監督からは親しみをもって、『自分にとって大切なこの日にいられることを喜んでいる』と言ってもらった。自分も特別な日にバルサが来てくれたことを感謝しました」

 39歳の名手は「24時間もないうちに向こう(スペイン)へ帰ってしまいますので、このような強行スケジュールで来てくれたことには感謝しています」と古巣へ謝意を伝えた。

 堅い友情で結ばれたふたりの抱擁は、この一戦のハイライトのひとつとなった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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