ミランの「背番号10」が新シーズンから変わる。

 2021-2022シーズンから2年間に渡って10番を背負ってきたブラヒム・ディアスは、現地時間6月10日に保有元のレアル・マドリーに復帰することが決定。ミランは買い取りに動いていたが、値札の高さから手を引くことを決めた。

 これで注目となったのが、2023-2024シーズンの新10番だ。同日に『スカイ・イタリア』など現地メディアは早速、「ミランの新しい10番はラファエウ・レオンになる」と報道。6月2日に2028年までの契約延長を結んだポルトガル代表FWが、栄光の番号を纏うとした。

 レオンはその契約更新時から、7番か10番への背番号変更が囁かれていた。ズラタン・イブラヒモビッチの現役引退もあり、21−22シーズンのセリエA最優秀選手でもあるレオンは今やミラン随一のスター選手。クラブとしてはエースナンバーを託して、マーケティング的にも活用したいところだろう。
 
「ミランの10番」は歴史的に、イタリア人として初めてバロンドールを受賞した1960〜1970年代のジャンニ・リベーラをはじめ、80〜90年代はルート・フリットやデヤン・サビチェビッチ、2000年代はマヌエル・ルイ・コスタやクラレンス・セードルフなど、世界的な名手がズラリと並ぶ。

 報道通りにレオンが10番継承となれば、今夏加入が噂される鎌田大地が、同じ日本人の本田圭佑と同じ10番になる可能性は消滅。その鎌田はシント=トロイデン、フランクフルト、日本代表で15番、サガン鳥栖では7番や24番を着用してきた。最も愛着がありそうな15番は、21−22シーズンから空位になっており、今後の選手入れ替え状況にもよるが、現時点では着用に向けた障害がない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部