今夏に上田綺世（フェイエノールト）と、小川航基（NEC）の両ストライカーが新たに参戦したオランダリーグでは現在、菅原由勢（AZ）、斉藤光毅（スパルタ）、佐野航大（NEC）らもプレーしている。

　過去にも多くのサムライが渡った同リーグの魅力はいったい何なのか。また、Jリーグと同じように、有望な若手が次々に他国へステップアップしていくなか、どうレベルを維持しているのか。

　オランダにルーツを持ち、現役時代にフィテッセ、ADOに在籍したハーフナー・マイク氏に話を訊いた。

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――オランダはステップアップのリーグとしての見方があり、Jリーグと少し似ていて、どうしても良い選手が次々に抜けていきます。この点に関してはどう考えますか？

「チームメイトのアフリカの選手が言っていたんですけど、『フットボール・イズ・マネーだ』って。結局、お金があるところにどんどん引き抜かれていく。やっぱりオランダもどんどん若い選手が引き抜かれますし。

　国の大きさで言うと本当に小さいんでね、そういう意味ではあの規模で…オランダ代表は強い時代も苦戦する時代もありますけど、オランダから学ぶことが本当に多いと思います。戦術の部分だったりもそうですけど、学びの場としては、やっぱり本当、ステップアップには１番良いリーグかなと」
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――オランダリーグ自体の魅力はどう見ますか？

「魅力か…。魅力はやっぱり、アヤックスですかね。時折、良い若手が揃って、チャンピオンズリーグでジャイアントキリングを何回も見せましたし、テン・ハーフ監督の時はベスト４まで行きましたし。そういう、若い選手でも勝てるサッカー、しかも守備的ではなく、攻撃的に。ボールポゼッションはやっぱり、オランダサッカーの魅力かなと思います。何、フットボールでしたっけ…」

――トータルフットボールでしょうか？

「そう、トータルフットボール。懐かしい（笑）」

――かつて小野伸二選手もプレーした名門、フェイエノールトに加入した上田綺世選手をはじめ、日本人選手も奮闘しています。“直の後輩”としてやはり、活躍を期待していますか？

「そうですね、やっぱり活躍してほしいです。特にフェイエノールトに加入した上田綺世選手。オランダのトップ３、トップ４のチームに絡めるってことは、チャンスも絶対増えて、得点機会が本当にいっぱい増えると思うので。自分の記録なんてさっさと抜いてほしいです。多分そんなに難しい数字じゃないと思うので、簡単に１年目で超えてくると思います」

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　ハーフナー氏は2015-16シーズン、ADOでオランダリーグ日本人過去最多となる16得点をマークした。今シーズンにも偉大な先達の記録を抜く選手は現われるだろうか。

※第４回終了（全８回）

取材・構成●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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