2月25日に開催されたドイツ2部第23節で、フォルトゥナ・デュッセルドルフはハンザ・ロストックとホームで対戦。田中碧の今シーズン6点目(リーグ戦では5点目)などで2−0の快勝を収め、自動昇格圏内の2位キールとの勝点差を6とした。

 ドイツ大手紙『Bild』によれば、鮮烈なミドルシュートで勝利に貢献した田中が、インタビューに対応。直近のリーグ戦5試合白星から遠ざかっていたなかで、確かな手応えを示した。

「シーズン後半は何度か勝てた。この勝利は自信に繋がる。昇格したいからこそ、この試合に勝たなければならなかったし、これからも勝ち続けなければならない。僕らにとって良い試合だったけど、次の試合に集中しなければならない。次の2試合が重要になる。

 昇格はもちろん簡単ではないけど、僕たち次第だ。ハノーファーとハンブルクに勝てば可能性はある。良いプレーをすれば、そのチャンスはある。だからこそ、自分たちのパフォーマンスに目を向ける必要がある」
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 25歳の日本代表MFは度々ステップアップ移籍が取り沙汰され、先日には「ボルシアMG加入で事実上合意に達している」と報じられた。

 常に去就が注目を集めるなか、『Bild』は「この日本人は長い間、2部で問題を抱えていた。彼の願いはやはり早く1部で戦うことだ。ただ、なぜ来シーズンはフォルトゥナでプレーしないのだろうか? タナカはとても冷静だ」と前置きしたうえで、田中のこんなコメントも紹介している。

「サッカー選手として、物事が上手くいく場合もあれば、悪くなる場合もある。それは普通だ。でも僕が良いプレーをしても勝てなかったら、それは問題。良いプレーをして、勝ってこそ完璧だ。僕らには勝利が必要なんだ!」

 兎にも角にも、田中はチームメイトのアペルカンプ真大、内野貴史らと共に、デュッセルドルフを悲願の1部昇格に導けるか。ハノーファー、ハンブルクとの上位対決は大きな山場になりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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