昨夏にシュツットガルトからリバプールへ移籍した遠藤航は、加入当初こそプレミアリーグの水に苦しんだものの、いまや完全にフィット。ハイパフォーマンスを継続し、契約時の懐疑的な見方を払拭してみせた。

 現地でも高い評価を受けている日本代表MFを特集したのが、英衛星放送『SKY SPORTS』だ。「リバプールのエスケープルームのスペシャリストがユルゲン・クロップの中盤の難問をどのように解決したのか」と見出しを打った記事で、これまで遠藤に関わった人物の証言を基に、その凄さを紐解いている。

 その中の一つとして紹介されたのが、シュツットガルト時代の同僚である元ドイツ代表FWマリオ・ゴメスの言葉だ。加入当初はほとんど出番がなかった遠藤は、現役最後のシーズンを送っていたM・ゴメスとともにベンチを温めていた。
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 サブの選手が試合後に行なっていたミニゲームで、元ブンデスリーガの得点王は日本代表MFと同じチームに入れるように懇願していたという。

「我々は4対4をやっていた。ロッカールームに入ると、私はいつもコーチに、ワタルと同じチームに入れてくれと言ったんだ。そうすれば絶対に負けないからね。私はワタルが大好きだよ」

 同メディアは「ゴメスは、常にグループのために全力を尽くす姿から、遠藤を『チームスポーツがどうあるべきかの手本』と評価した」と伝えている。

 シュツットガルトの英雄は、まだそれほど試合に出場していない段階から、遠藤の実力を見抜いていたのだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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