かねてよりレアル・マドリーが再獲得を検討しているとされているのが、レアル・ソシエダの久保建英だ。

 22歳の日本代表MFは、今年2月に2029年6月まで契約を延長したものの、契約解除金の6000万ユーロは据え置きになっているとされている。現地では選手本人はソシエダで満足しているものの、契約更新が必ずしも残留を保証するものではないと見られている。

 そんななか、レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は「タケ・クボはレアル・マドリーに戻る唯一の選択肢をすでに知っている。クラブはそれを明確にしている」と見出しを打った記事を掲載。次のように伝えている。

「2月にレアル・ソシエダがタケ・クボとの契約関係をさら2年間延長したことは、マドリーのオフィスを驚かせるものではなかった。また、マドリーにはこの日本人に対して優先拒否権があるため、(競合クラブと比べて)優位な状況にあることを認識していたフロレンティーノ(・ぺレス)会長も、このことで警戒することはなかった」
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 同メディアは、マドリーは久保が次に移籍した際の移籍金の半額を手にする契約をソシエダと結んでいるため、実質3000万ユーロで獲得できる点を強調。「そのおかげでクボは再びサンティアゴ・ベルナベウの土を踏むことができる」と綴っている。

 そのうえで、鍵を握るのは、タイプが似ているスペイン代表FWブラヒム・ディアスの去就だと主張。「マラガ出身の同選手はミラン滞在を経て今夏に復帰しており、今のところ(カルロ・)アンチェロッティ監督との関係に満足しているようだ」と続けている。

 そして、「いずれにせよ、マドリーはクボが将来的に復帰する可能性を排除していないが、彼は若すぎるため、クラブでの継続を望むブラヒムが彼に門戸を閉ざしていると考えている。しかし、すべては変わる可能性がある」と締め括っている。

 久保が復帰する可能性あるのは、ブラヒムが退団した場合のみと見ているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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