大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地時間4月29日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝でイラクと対戦。2−0で快勝し、ウズベキスタンと戦う決勝を前に、8大会連続での五輪出場を決めた。

 4日前、延長戦の末に開催地カタールとの準々決勝を制した日本は序盤から押し気味に進め、28分に幸先良く先制点をゲット。藤田譲瑠チマの縦パスをペナルティエリア内で上手く収めた細谷が、華麗な反転から右足で流し込んだ。

 エースの2戦連発弾で勢いに乗ると、43分に藤田のラストパスから荒木遼太郎がネットを揺らし、前半のうちにリードを2点に広げる。頼れるキャプテン藤田は2アシストとなった。
【動画】細谷が鮮烈フィニッシュで2戦連発弾&荒木が華麗な連係から追加点
 理想的な試合運びで折り返すと、後半開始直後の48分、松木玖生が鋭いミドルシュートを枠に飛ばすも、GKフセイン・ハサンに阻まれる。さらにその数秒後には、大畑歩夢のクロスに山田楓喜が巧みに合わせるが、惜しくも左ポストを直撃する。

 その後は、セカンドボールを思うように拾えず、イラクの反撃に耐える時間が続くなか、66分に平河悠のクロスに細谷がヘッドで合わせるが、今度は右ポストを叩く。

 74分にはブルンド・アザドにゴール至近距離からシュートを浴びるも、最年少の19歳・高井幸大が絶妙なブロックを繰り出した後、クロスバーに当たり、窮地を脱する。

 以降も粘り強い守備でゴールは割らせず。90+1分には出場停止明けの西尾隆矢も投入する。

 このまま2−0で勝ち切った大岩ジャパンが、チーム一丸で歓喜の瞬間を迎えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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