元日本代表DFの内田篤人氏がMCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、Jリーグのシーズン移行について言及した。

 2026年から秋春制へ移行する現行のフォーマットで大きな問題のひとつとなっていたのが、夏季のパフォーマンス低下だった。

 番組内で、試合中に強度の高いランニングが行なわれた走行距離を月別に算出したデータが紹介され、Jリーグは夏に極端にパフォーマンスが落ちる一方で、欧州ではシーズンを通して高いレベルで安定している事実が示された。

 ゲスト出演したJリーグの野々村芳和チェアマンは「気温との相関関係なので、暑くなればなるほどパフォーマンスは上がらないのは事実」と指摘。すると、ドイツのシャルケで活躍した内田氏はこう持論を述べた。

「(日本での夏の試合は)どうサボりながら勝つかを選手は考えちゃう。僕もそうでしたけど。それは、ドイツでやってた、全部出しきって、強度(を高く戦うの)とやっていることは逆なので。ヨーロッパで戦ううえで、逆のことをやっているんじゃないかなみたいなのは正直ありました」
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 野々村チェアマンは「となるよね。(Jリーグは)始まってまだ30年しか経ってないから。それも国内でのコンペティションを一生懸命やってきた。だから隣のクラブも暑いなら、その中でどう勝つかという、篤人が言ったような、どうサボって、何をしてでも勝つかということをやろうとしてきた。そこに真剣さがあったのは絶対的に間違いない」と話し、こう見解を続けている。

「でも20歳の選手がシーズン始まって、そこ(夏)のパフォーマンスをしている時に、ヨーロッパの20歳のライバルは最も高いパフォーマンスレベルでやっているというのを2年、3年繰り返すと、やっぱりその差は広がっちゃうと思う。選手個人で考えた時にもこの環境は変えてあげなきゃいけないし、クラブも最もいいものを商品とし見せないといけない時にそれが見せられないのをどう変えていこうかってことはやっぱり考えなきゃいけない」

 あくまで1要素とはいえ、日本の猛暑での顕著なパフォーマンスの低下は、看過できない問題との認識を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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