鎌田大地はラツィオに加入後、シーズンの大半にわたって周囲との連係が芳しくなかった。

 マウリツィオ・サッリ前監督の下で4−3−3のインサイドハーフに起用された鎌田は、攻守両面にわたってチームメイトの波長が今ひとつ合わず。メディアからも「馴染んでいない」と評価されていた。

 だが、イゴール・トゥドール監督が就任し、3−4−2−1のダブルボランチとしてスタメンに抜擢されてから、鎌田を巡る状況は一変した。ビルドアップ時にボールを託される場面が増え、もはや「カマダ抜きではいられない」との声が寄せられるまでになっている。

 一気に存在感が高まったことで、鎌田が契約延長オプションを行使し、来季もトゥドール率いるラツィオに残るかどうかが注目されているのは周知のとおりだ。

 ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は5月17日、「監督とチームメイトたちから信頼されている。数か月前と比べ、チームメイトたちとのフィーリングも開花したようだ。トゥドール就任以降の1試合平均タッチ数(70.7)が裏づけている」と報じた。

「前節エンポリ戦でパトリックが得点した際の満面の笑みと抱擁は、特に感情をあまりもらさない選手だけに、純粋な気持ちの表れだ」
【画像】鎌田とラツィオDFが熱い抱擁
 同メディアは「彼は決断しなければいけない。3年延長オプションを行使することができる。だが、1年だけの延長にし、来季終了後にすべてを再検討する可能性も除外はできない」と続けている。

「確かなのは、今のカマダはプラスアルファの価値であり、残留することになれば、ラツィオの新たなサイクルに役立つほかないということだ」

 クラブのアンジェロ・マリアーニSDは先日、代理人と話し合う中で鎌田がラツィオに満足しているとの感触を得たとし、「現時点では100%残る」と話した。

 少し前まで1年で終わると思われていたローマでの生活がさらに続くのか。鎌田の決断に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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