INAC神戸レオネッサは6月7日、GK山下杏也加の退団を発表した。

 現在28歳の山下は、村田女子高(現・広尾学園小石川高)を経て2014年にベレーザ(現・日テレ・東京ヴェルディベレーザ)に入団。なでしこリーグのベストイレブンに5回輝くなど、活躍を続けた。

 また、WEリーグ元年となる2021年にINAC神戸へ移籍。WEリーグの初代MVPに選出されるなど、日本を代表するGKに成長した。

 日本女子代表でも守護神を務め、2度のワールドカップ(2019年と2023年)と1度の五輪(2021年の東京大会)に出場。今夏のパリ五輪に挑むなでしこジャパンでも有力な守護神候補だ。

 そんな山下は、クラブを通して以下のようにコメントを発表した。
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「このたび、海外に挑戦することを決めました。2019年フランスワールドカップを経験し、海外に今すぐにでも行ってサッカーしたいと言う欲が出てきました。

 しかし、その欲も言葉の壁や世界的にみてGKとしては背の低い自分が通用できるのかと自問自答しながら、その気持ちは年々と薄れていきました。

 いつの間にか28歳になり、友人の引退やセカンドキャリア、「最後の〇〇」を耳にする事が増え、年齢というただの数字と最後を最後にしないように踏ん張りたいと思うようになりました。

 今でも自分が予想してた未来とかけ離れているので信じられていないです。今シーズンに感じた、ここからシュートをしないだろう、この角度からクロスはあげないだろう…という体に染みついた悪い慣れをなくし、海外挑戦でさらにレベルアップしていきたいと思います。

 最後になりますが、INAC神戸で初めての移籍をして、いろいろな人たちと触れ合えた3シーズンはこれからの人生に生かしていきたいと思います。熱い応援をしていただきありがとうございました」(原文ママ)

 先日もWEリーグ得点王に輝いた清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)が海外移籍を視野に浦和退団を発表しており、なでしこたちの海外挑戦の流れが加速している。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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