パリ五輪開幕まで約1か月となった。ここでは12年ぶりのメダル獲得を目ざす日本女子代表の選ばれし18人を紹介。今回はFW植木理子だ。

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 自身の足りない部分を分析し、改善を繰り返しながら成長を続ける。向上心を持ち続ける植木理子は、パリ五輪でどんなプレーを見せてくれるか。

 持ち味はスピードを活かしたドリブルと巧みなボールタッチを駆使した仕掛け。そして力強いボールキープで攻撃の起点にもなれる。

 現在24歳の植木は、日テレ・東京ヴェルディベレーザの下部組織出身で2016年にトップチームデビュー。カップ戦で途中出場し、初出場で初ゴールをマークした。

 プロの舞台を経験して自信を掴むと、その後もコンスタントに得点を挙げ、4年連続(2016年、2017年、2018年、2019年)のなでしこリーグ制覇に寄与。めきめきと力をつけていく。

 そして2022-23シーズン、WEリーグで14ゴールを決めて自身初の得点王に。女子サッカー界にその名をとどろかせた。

 また、年代別代表でも目覚ましい活躍。2015年に楠瀬直木監督が率いるU-16日本女子代表として、アジア女子選手権で3得点を挙げ、チームを2位に導くと、翌年のU-17女子W杯でも4ゴールを挙げて準優勝に貢献する。
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 そして、2018年のU-20W杯ではチームトップに並ぶ5得点のパフォーマンスで、初優勝を経験。2019年になでしこジャパンに初招集されると、2023年には女子W杯に出場。大会終了後にはベレーザからイングランドのウェストハムに移籍し、初の海外挑戦を決断した。

 クラブの公式サイトで「チームを勝たせることができる選手になるために、覚悟を持って行ってきます」とコメント。並々ならぬ思いで挑んだ欧州の舞台でも物おじせず、真価を証明する。

 2023-24シーズンは1年目ながらセンターフォワードのレギュラーを務め、リーグ戦22試合・6ゴール。クラブの年間最優秀若手選手にも選ばれた。

 着実にスケールアップしてきた植木だが、自身の代表でのプレーには納得がいっていない。「数字の部分で、このチーム(なでしこジャパン)であまり残してないんで…」と肩を落としていた。

 それでも課題だったフィジカルを近年さらに強化。所属クラブのウェストハムでは、対格差のある選手相手にも十分に戦えることを示した。あとはなでしこジャパンで結果を残すだけ。

「やっぱり動き出しの部分は、世界でも通用させなきゃいけないところだと思う。海外で、強度が高く、フィジカルで圧倒される相手に対して何ができるかっていうのを学んでるつもり。自分の中で今までと今の違いを出せたうえで、結果が出していきたい」

 さらに上へ。成長を追い求め、フィジカル強化のために日々筋トレに励み、「足の部分が結構強化されたり、上半身もそこまで簡単に当たり負けしなくなった」と手応えを感じている。

 海外での経験を経て、よりたくましくなった植木。その成果をパリ五輪で見せられるか。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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