悩めるイングランド代表にシステム変更のススメだ。

 その大国を率いるガレス・サウスゲイト監督に助言を送ったのは、元ドイツ代表FWのユルゲン・クリンスマン。今年2月に韓国代表の監督を解任された59歳は、英紙『ザ・サン』で以下のように語っている。

「(準々決勝の)スイス戦ではハリー・ケインとアイバン・トニーを前線に置いた4−4−2を使うべきだ。ガレスが同じように感じているなら監督として自分の直感を信じ、決断をためらってはいけない」

 ここまでの基本システム(4−2−3−1)について、クリンスマンは「ほとんどのクラブや国がそれを採用しているが、うまくいかなかったらどうするか? つねにオープンマインドでいなければならないし、フォーメーション変更に失敗しても元に戻せる」と持論を展開。また、ストライカー目線で2トップの有用性も説いている。

「私はキャリアを通じて4−4−2のストライカーとしてプレーしていた。たとえば、テディ・シェリンガムと前線で組んでいたスパーズ時代、その相棒が隣にいてくれて世界一ハッピーな男だった。ケインのような真の9番にとって、ストライカーのパートナーがいると、肉体的な負担が大幅に軽減されるんだ」
【画像】ベスト8が決定!EUROのトーナメント表
 その相棒候補に挙げるトニーは「空中で脅威になり、チームに異なる力強さをもたらせる」と称賛。一方で、システム変更にこだわっているわけではないそうで、「ガレスは監督として、自分のチームについて誰よりも詳しいはずだ。先発メンバーを変えずにチームが好転すると確信しているなら、それはそれで問題ない」とも。

 はたしてサウスゲイト監督は大会屈指のスター軍団と称されるチームのポテンシャルを最大限に引き出すシステム、戦術を見出せるか。イングランドは6日(日本時間7日)、クリンスマンが「同国史上最強」と舌を巻くスイスと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】華やかで可憐なスタジアムの華!EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!

【記事】日本のようだ」「欧州版ジャパンか」ルーマニア代表の“ロッカールーム清掃”に世界が称賛!「日本がこのトレンドを始めたのは素晴らしい」