強豪デンマークがEURO追放の危機!? 緊急事態回避のためにサッカー連盟が打った手は…

強豪デンマークがEURO追放の危機!? 緊急事態回避のためにサッカー連盟が打った手は…


 ロシア・ワールドカップでベスト16に進出した欧州の強豪国、デンマークで異変が起きている。

 デンマーク代表は、5日にスロバキアと親善試合、9日にはUEFAネーションズカップのウェールズ戦を控えている。しかし、現時点で発表されたメンバーには、クリスティアン・エリクセン(トッテナム)やキャスパー・シュマイケル(レスター)といった主力が選出されていない。

 英紙『The Guardian』や『Telegraph』が報じるところによると、デンマーク・サッカー連盟(DBU)とデンマーク選手協会との間で、商業的な権利に関する争いが解決していないことから、代表メンバーから漏れたということのようだ。

 2015年に結んだ契約が18年8月いっぱいで満了し、DBUは代表チームの宣伝活動に関して、選手たちと新たに商業契約を結ぶ必要がある。しかし、選手各々の個人スポンサー契約などとの調整が済んでおらず、9月以降の代表チームの活動に関しての契約が成立していない。

 実は、デンマークは2017年にも女子代表チームと同様の問題を起こしており、ワールドカップ予選が中止になるという事態に陥った。その際、UEFA(欧州サッカー連盟)からは1万8000ポンドの罰金が科せられ、今後4年間に同様の事態が再発した場合は、UEFAのトーナメントカップから追放する可能性があると警告されていた。

 ベストメンバーが召集できないという理由でウェールズとの試合を放棄した場合、2020年に行なわれる欧州選手権(EURO)の参加も見送られる可能性がある。

 DBUのキム・ハルバーグ氏は地元メディアの取材に対し、「罰金と国際試合から除外だけは避けたい。我が国のサッカー界にとって、非常に大きな損失だ。最悪の事態を避けるために、我々は手を打たなければならない」と語っている。

 現在は、契約に関わらない3、4部の選手およびサッカークラブに所属していないフットサル代表の選手たちを中心にチームを構成し、5日の試合に挑む準備を進めている。ただし、9日のネーションズリーグにこのチームで臨んだ場合、UEFAから何らかの処分を受ける可能性もあるという。

 仰天の事態に、代表チームの中心選手で、デンマーク選手協会の代表でもあるトッテナムのMFクリスティアン・エリクセンは声明を発表。8月に満了した契約を1か月分延長することを提案し、代表参加への意思を表わした。

「デンマークのサッカーを救うために、我々は契約の締結に前向きに取り組む用意がある。我々はいつものように代表チームとしてサッカーをしたい。この2試合を終えた後に、改めて契約を結ぶための話し合いをする時間はあるはずだ。この国のサッカーのために、僕らが今やらなければならないことは理解している」

 エリクセンの呼びかけは、事態解決の呼び水となるのだろうか。現時点では、その道筋は明らかになっていない。


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