サウジ戦での予想以上の疲弊…先を見据えてベトナム戦ではターンオーバーを活用すべきだ|アジア杯

サウジ戦での予想以上の疲弊…先を見据えてベトナム戦ではターンオーバーを活用すべきだ|アジア杯


 1月21日の決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦を1-0でモノにした日本は、1月24日の準々決勝でベトナムと対戦する。このベスト4進出を懸けた一戦は、中2日と厳しい日程でのゲームとなる。


 さらにポゼッション率で大きく上回られた(27.3パーセント対76.3パーセント)サウジアラビア戦では従来よりも相手に走らされただけに、体力を削られた感は強い。

 また「相手は中に人数をかけてポゼッションをしてくるなかで、握られるのは仕方ないが、最終的な部分でしっかり身体を張って守れれば問題ないと確認していました」(長友佑都)と、守備に軸足を置いた通常とは異なる戦い方を選択したことによって精神的な疲れも抱えたように映る。

 現に前線からのプレッシング役を担った南野拓実と武藤嘉紀は後半途中からガス欠となり、右SBの酒井宏樹は足を攣るなど各選手が疲弊し切った様子だった。
 
 キャプテンの吉田麻也は「次は中2日なので、多少のメンバー変更があるかもしれません。誰が出ても良い状態で行けるよう準備をして良いリカバリーをして臨みたいです」と語り、柴崎岳も「中2日でしんどいと思いますが、チームとしてはなるべく回復して、誰が出ても良い状況を作りたいです」とコメント。ベトナム戦ではターンオーバーを活用する必要がありそうだ。

 2月1日のアブダビでの決勝まで戦い抜くことを考えると、ベトナム戦に勝てば中3日を経て、1月28日にアル・アインでの準決勝が待つ。この準決勝で対戦する可能性が高いのは、今大会の大本命であるイランだ。日本にとっては大一番となる試合なだけに、ベトナム戦ではできるだけ体力を温存したい。

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 また追い打ちをかけるように、大会前に守田英正が負傷して頭数が減っていたボランチ陣で、右膝を痛めた青山敏弘の途中離脱が決定。現状でボランチを本職とするのはサウジアラビア戦で先発した柴崎と遠藤航しかおらず、彼らを休ませるためにも、冨安健洋、塩谷司あたりの起用を考えたい。

 長友は「どんな日程、環境でも強いチームは勝ちます。疲れていて負けたというのはそこまでのチームだったということなので、言い訳はまったくするつもりはありません」と語るが、現実的に考えて、決まったメンバーで残りの3試合を戦うのは得策ではない。森保一監督が常に語っているように、求められるのはチームとしての総合力だ。

 その点、槙野智章が「僕だけでなく若い選手もいっぱいいますし、いつ呼ばれても良いような状況を作らないといけません。新しい選手がヒーローになることがチームの強みになります。いつまでたってもサコ(大迫勇也)ら経験のある選手に頼るのではなく、若い選手がチームを救うプレーをしなくてはいけません」と口にしたように、これまで出場機会が限られている選手たちのモチベーションは高い。彼らの溜まったパワーを活用しない手はないだろう。
 
 さらにすでにイエローカードをもらっている堂安律、南野拓実、酒井宏樹、権田修一は、ベトナム戦で警告を受ければ準決勝は出場停止になる。その点を踏まえても最終ラインでは室屋成、槙野智章、佐々木翔、中盤では塩谷司、伊東純也、乾貴士、前線では北川航也らを起用したいところ。森保監督には柔軟な采配を示してもらいたい。

 ちなみに右臀部の負傷でここ3戦を欠場した大迫は1月22日のトレーニングではチームメイトと同じメニューをフルで消化。ベトナム戦で試運転をできればベストだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)


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