ルカクを彷彿させる“規格外FW”櫻川ソロモン。その名前を覚えておいて損はない

ルカクを彷彿させる“規格外FW”櫻川ソロモン。その名前を覚えておいて損はない


[FUJI XEROX SUPER CUP 2019 NEXT GENERATION MATCH]
U-18Jリーグ選抜1−1日本高校サッカー選抜/2月16日/埼玉
 
 U-18Jユース選抜と日本高校サッカー選抜が対戦した『ネクストジェネレーションマッチ』。2月16日富士ゼロックス・スーパーカップの前座として行なわれたこの試合で、大きなインパクトを放ったのが、千葉U-18の櫻川ソロモンだ。
 
 前半11分に山田楓喜のCKを頭で合わせて決めたゴールは圧巻だった。本人が「マークが外れたので、あとはボールが来るだけだった。ミーティングどおり」と回想するようにDFを置き去りにしてニアに走り込むと、巨躯をうねらせながらボールに合わせて豪快なジャンピングヘッドでネットを揺らした。
 
 結果は1−1のドローだったが、掴んだ手応えは小さくないだろう。「大きな舞台で1点取れたのは嬉しかった。あとは前線でボールを収めるところもできたので、そこも良かったです」と語る。
 
 ゴール以外でも存在感を放った。とりわけ190センチ・87キロという大柄な体格を活かしたポストワークは見事。DFを背中と腕で巧みにブロックしながらロングボールをいとも簡単に懐に収める姿は、ベルギー代表のロメル・ルカクを彷彿させる。

 大きなスケール感はサッカーを始めた頃から漂っていたようだ。ナイジェリア人の父をもつ櫻川は、その父の影響で小学1年生からボールを蹴っている。その頃から身長は「周囲より頭ふたつ分くらい抜けていた」から、当時監督に任されたポジションもFWだったという。
 
 ジュニア年代では、テクニックの指導に定評のあるJSC CHIBAで技術を磨き、中学年代から千葉の下部組織に入団。U-18に上がるとさらに頭角を現わし、昨年にはU-18日本代表に招集され、今年の2月はじめにはスペイン遠征で世界のレベルを体感した。櫻川は以下のように振り返る。
 
「最後はスペイン代表と試合をしたんですけど、大きな差がありました。パススピードだったり、テンポだったり。あとは、決めるところでしっかり決めてくる。世界のトップ・オブ・トップを感じました」
 強豪スペインとの決定力の差を痛感した櫻川だからこそ、ネクストジェネレーションマッチで決めたゴールは、特に嬉しかったはずだ。「決め切るところがこれまで自分はできていなかった。今日は決められたので良かった」と成長を実感している。
 
 日々進化を続ける17歳のストライカーが今年掲げている目標は壮大だ。
 
「U−20ワールドカップが近い目標。自分たちの代で行くのはノルマというか当たり前で、もっと上にいきたい。そこから世界にいきたいと思います。あとはトップチームで出ることです」
 
“自分たちの代”である2年後ではなく、“飛び級”でのU-20ワールドカップに出場したい、2種登録でのJリーグデビューをしたい、そう言ってのける図太さにも、凄みを感じる。
 
「ゴールはもちろん、他の部分。パスの質だったりとか、収めるところだったり、そこが求められてくる」という課題をクリアできれば、実現できるはずだ。
 
 大きな野望を抱く、櫻川ソロモン。シュートやパスなど粗削りな部分は多いが、サイズは規格外で、そのポテンシャルは計り知れない。名前を覚えておきたい、注目の逸材である。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)


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