J1全18クラブの番記者に訊く!「初戦の出来は100点満点中、何点?」|part.2

J1全18クラブの番記者に訊く!「初戦の出来は100点満点中、何点?」|part.2


●清水エスパルス|65点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
 
 純粋に内容だけでいえば、広島に主導権を握られた時間帯が多く、シュート数も5本/14本と大きな差をつけられ、決定機の回数で上回られたため、高い点数はつけられない。選手の感触としても「勝点1を取れただけ」(河井陽介)という声があった。
 
 試合内容や新システムの仕上がり具合については広島戦のレポート記事を参照してほしいが、DFラインの3人が期待通りの強さを見せ、新戦力の中村慶太が高いパフォーマンスを見せるなど収穫もある。課題もいくつか出たが、原因はある程度明確なので、時間とともに修正されていく部分は多いだろう。そこに離脱中のエウシーニョやドウグラスが戻ってくれば、パフォーマンスは自ずと高まっていくはずだ。
 
 また、エースの北川航也が「チームとして練習してきた形」で開幕ゴールを決め、アウェーで昨年2位の広島から勝点1を持ち帰ったことは大きな収穫。通常なら65点は及第点とは言えないが、開幕戦ということを考えれば、結果という意味では十分に及第点と言えるだろう。
 
文●前島芳雄(フリーライター)
 
 
●ジュビロ磐田|60点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
 
 ボールを保持したが、松本のハイプレスとカウンターのスピードに屈していた。開始早々の失点が、統率の執れた守備ブロックからの速攻を強みとする相手をやりやすくさせたのは確か。だが、それ以前にアイデアや共通意識の不備により攻守ともに連動、連係が希薄であることが苦戦の理由となった印象だ。
 
 名波浩監督は今季、SBがインサイドを攻め上がり組み立てに参加する形を導入。左に高橋祥平、右に松本昌也と攻撃力を有するSBを起用して新戦術を実践したが、有効なトライアングルを形成しながら崩す場面はわずか。ボールサイドに人が寄りすぎたり、中央に人がいないなどバランスを欠いた状況が目立った。新戦術をレベルアップさせる過程で連携が磨かれていくのか。期待と不安が交錯する出来だった。
 
構成●編集部
 

●サンフレッチェ広島|65点
今季成績:6位タイ 勝点1
0勝1分0敗 1得点・1失点
 
 城福体制2年目はゲームをコントロールする時間を増やす意図をもって3−4−2−1のフォーメーションで準備をしてきたが、開幕戦の広島はボールを保持しても相手に脅威を与えられなかった。
 
 しかし、1点を追う後半にチームが見せたパフォーマンスは光明となった。左サイドの柏好文が起点となって複数人が絡んだ攻撃で相手を押し込み、チーム全体でゴールへ向かっていく強い意志を見せ続けながらリスクマネージメントを怠らなかったことも大いに評価できる。
 
 アカデミー出身の10代の選手が3人出場したことも明るい材料。ACLプレーオフに続いて得点力の問題も露見したが、チームが進んでいく方向性が見えた意味でも決して悲観的な開幕戦ではなかった。
 
文●寺田弘幸(フリーライター)
 
●ベガルタ仙台|60点
今季成績:10位タイ 勝点1
0勝1分0敗 0得点・0失点
 
 開幕戦はタレント豊富な浦和攻撃陣を相手に、キャプテンのDF大岩一貴を中心に安定した守備を見せ、無失点で試合を終えたことは評価できる。攻撃に関しては無得点だったが、新加入FW長沢駿はチームへのフィットが早く、クロスからのヘディングシュートでゴールまであと一歩のところまで迫った。ハモン・ロペスも昨季よりコンディション良好で、今後に期待は持てそうだ。
 
 しかし、10人いた新加入選手の中で出場したのはベテランの長沢とMF兵藤慎剛のふたりのみ。立ち位置を重視する仙台の独特なスタイルへの理解に時間がかかっている新加入選手が少なくないことを懸念材料と考え、60点と評価した。新戦力を早くチームにフィットさせることが課題だ。
 
文●小林健志(フリーライター)
 
 
●浦和レッズ|65点
今季成績:10位タイ 勝点1
0勝1分0敗 0得点・0失点
 
 70点を基準にして、加点要素は敵地での勝ち点1と無失点、減点要素は無得点と機能しなかった攻撃になる。無失点の部分では相手の決定的チャンスは1回のみで、数字以上に安定感のある守備ブロックを形成できたと言えるだろう。
 
 一方で攻撃に関しては、数字以上にチャンスはなかった。最も得点に近づいたのは山中亮輔の折り返しをエヴェルトンがゴール正面から狙ったものだが、それ以外に決定機はなし。練習を繰り返してきたセットプレーも、全体の攻撃が機能していないことで獲得したCKはわずかに2回だった。
 
 昨季に出た課題が守備に力を割く相手に勝ち切れるかだったことを踏まえれば、同じ問題を残した事実は減点要素の方がやや多いと言えるのではないだろうか。
 
文●轡田哲朗(フリーライター)

●FC東京|60点
今季成績:10位タイ 勝点1
0勝1分0敗 0得点・0失点
 
 悪くないスタートが切れたはずだ。川崎に押し込まれる時間帯もあったが、GK林彰洋を中心にしっかりと身体を張って無失点に抑えられたことも次につながる好材料だ。また、後半から投入された選手たちによってギアが上がり、決定機も作り出した。そこで得点が入っていれば、上々の滑り出しとなっていた。
 
 昨季から取り組む攻守に切れ目のないプレーの連続性や、縦に速い攻撃も随所に見られた。久保建英、田川亨介、ナ・サンホといった若手の台頭、新戦力の融合という点では大きな伸びシロも感じさせた。欲を言えば、喫緊の課題のボールを奪った後のプレーの精度、判断はさらに磨き上げたいところだ。完成形にはほど遠いが、目指す道は示せたゲームだった。
 
文●馬場康平(フリーライター)


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