「東南アジアのリーダーになる!」「いまは幸せ感を…」タイ代表新監督に就任した西野朗氏が饒舌に決意表明!

「東南アジアのリーダーになる!」「いまは幸せ感を…」タイ代表新監督に就任した西野朗氏が饒舌に決意表明!


 タイのA代表及ぶU-23代表の監督に就任した元日本代表監督の西野朗氏が7月19日、就任会見を行なった。

 都内で行なわれた契約調印式には、タイ人記者を含めて100人近い報道陣がつめかけた。

 まずタイ・サッカー協会のソムヨット会長が、「西野朗さんがタイ代表監督に就任することを正式に発表いたします」と挨拶。続けて「全力でサポートします。日本代表がロシア・ワールドカップで活躍したようにタイ代表がレベルアップすることを確信しています」と話した。

 タイ代表の『全権監督』になった西野新監督は、「皆さん、こんにちは。忙しいところすみません。タイ代表からオファーを受け引き受けることにしました。ここに報告させていただきます」と挨拶した。

 日本サッカー協会は、森保体制が決まった際にも技術委員長のポストを要請していた。ただ、西野氏は「あくまで現場(監督)にこだわりたい」と、ピッチ上で指揮することにこだわっていた。今回は複数のオファーの中からタイを選んだという。

 新指揮官は、珍しく饒舌だった。

「ここ1か月ですか、就任の報道があった。報道が先行していました。光栄なオファーを受け、6月30日にタイに行って会長にお会いした。新体制になって新しいタイのサッカーを築きたいと、強い熱意のある言葉をいただいた。一度持ち帰って考えて決めました」と経緯を説明。熱く語り続けて通訳の存在をすっかり忘れており、「あっ、ごめんなさい」と途中で打ち切る場面もあった。

 西野監督は、1996年アトランタ五輪の日本代表監督時代に、「予選で対戦してとても苦しめられた」とタイ代表の印象を語った。そして「思った以上にタイ代表が成長していない。ワールドカップ予選でも感じていた」とコメントした。

「最初にタイの皆さんに挨拶することも考えましたが、タイ・サッカー協会の会長、日本サッカー協会の田嶋会長の配慮もあって日本で行なうことができました」とも。「日本としっかり戦えるようなレベルアップをしたい」と力をこめた。
 就任会見での「一問一答」は以下の通り。

――就任した経緯は?

「光栄なお話だったが、聞きたい、知りたいと思った。(私には)チームを指揮する幸せ感というものがある、チャンスを与えてくれた。国内での仕事もあったのでまずは持ち帰ってと思った。(日本に)戻った瞬間、調印したという報道で、(私の口から)説明できなかったことは申し訳なかったです。東南アジアのリーダーになれるよう努力したい」

─―これからの展望は?

「タイのサッカーの現状を深く理解しないといけない。シーズンにも入っている。監督選手の現状を調べたい。作業量は膨大。いままで通訳を介したという経験がない。自分でしっかり確立しないと。(ロシアW杯の時に経験した)時間がないというのはなれているということではないのですが(笑)、しっかりやっていこうと思います」

――今後の目標は?

「直近は(W杯予選が)9月5日から始まりますから。予選の組み合わせは(東南アジア勢が集まって)ただの予選ではない状況になっている。開幕がベトナム。キングス杯でもやられている。予選の戦い方をしっかりとらえていきたい。9月の予選のベトナム、インドネシアの一戦一戦をね。兼任できるということもあり、いろいろなメンバーも入れられる。そして確実にバンコクで開催していただけるであろう(1月の)大会に向かっていきたい」

――チームを率いる幸せ感とは?

「私だけではない。指導者になる人たちにとって、チームを率いられることをほど幸せなことはない。自分が指導して選手たちをレベルアップさせて。自分の喜びを指導者として感じられる。トップトップに近づくことで指導者冥利につきるますよね。ライセンスをもっていてもそういう環境に身をおけることは少ない。代表チームを率いられるなんてこんな幸せなことはないです。勝負なのでいろんな結果は出ますが、選手、チームをグレードアップしていきたい」

――タイをワールドカップに導けますか?

「導くようになりたいです」

――これまでの監督経験をタイでどう活かしていくか?

「世界の代表監督はそれぞれ全く違うメソッドをもっていた。指導者としてたくさん学びました。(特に)スペインの指導者には、自分も共鳴するところがあり、いろいろ感じさせていただいた。チームや選手やどういう生い立ち、DNA。国として国家の代表としてのスタイルをいかにつかめるか。そこを探ることかと。そこを気づかせることでチームを作っていかなきゃいけないかな。タイは自分にとって未知の国ですし、(9月の)待ったしの戦いにむけて最善を尽くしていきたい」

──ハリルホジッチ時代にコミュケーションで苦労されたが、どのようにコミュニケーションをとるのですか?

「ワールドカップ優勝国は母国監督がやっている。それがすべてではないが、言葉で選手に伝える『言葉力』は信頼関係を構築してくため大切、ハンデは起こると思う。ニュアンスも正確には伝わらないだろう。でもサッカーですから、ボールを返してというか、伝えきっていくことをやりきらないといけない。それは感じました」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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