【川崎】7戦ぶりの勝利を呼び込む一発!脇坂泰斗が沈めたコントロールショットの価値

【川崎】7戦ぶりの勝利を呼び込む一発!脇坂泰斗が沈めたコントロールショットの価値


[J126節]川崎2-0磐田/9月14日/等々力
 
 ルヴァンカップ準々決勝では、名古屋をトータルスコア4-2(第1戦は2-0、第2戦は2-2)で下し、復調の気配を漂わせていたとはいえ、リーグ戦は6戦勝利なし。首位FC東京との勝点差は11で、3連覇を目指す川崎にとっては、磐田戦は絶対に落とせないゲームだった。
 
 そんな状況下で、チームを勢いに乗せたのが、トップ下で先発出場した脇坂泰斗である。22分、パスカットした守田英正からボールが回ってくると、相手CBと対峙しながら右足でグラウンダーのコントロールショット。名手カミンスキーの手を弾きながら、喉から手が出るほど欲しかった先制点をもたらしたのだ。
 
「相手のCBがブラインドになっていたので、そこを外から巻くイメージでした」と話すシュートは、「(カミンスキーは)最近の失点では下が多いというスカウティングがありましたし、前回(対戦時)も僕はグラウンダーで決めたので」という狙い通りの一発。
 
 そして「シュートはトレーニングでやっていますし、トレーニング後も自主練でやってきました」という努力の結晶でもあった。
 
 大卒2年目、アカデミー出身のアタッカーは、今季はリーグ戦初スタメンとなった10節の仙台戦で2アシストを記録し、続く11節の清水戦ではプロ初ゴールをマーク。ACLグループステージ最終戦のシドニーFC戦では2ゴールを奪うなど、シーズン序盤こそ存在感を見せた。しかし、その後はなかなかパフォーマンスが安定せず。チームにはトップ下に絶対的な司令塔である大先輩の中村憲剛がおり、さらに昨季JリーグMVPの家長昭博らを含め、レギュラー争いは熾烈を極めた。
 
 ただ、川崎のホープは大事な終盤戦で、再び調子を上げてきた格好だ。尊敬する中村との比較に関しては「違う選手なので、違うのは当たり前ですが」と前置きをしつつ、「多くの場面に顔を出して動くというのは意識しているところです」と自らの特長を口にする。
 
 この日も「CBが食い付いたら裏を取れますし、CBが食い付かなかったら間で受けられる。相手を見ながら動けたのは良かったです」と、機動力、パスの受け手になる能力、そしてドリブル、シュート技術と、自らのプレースタイルをアピール。35分に山村和也が川崎での初得点として奪った追加点も貴重だったが、個人的には、負けられないゲームで、J1残留争いを戦う磐田の出鼻を挫く、脇坂のゴールは非常に価値が高かったように思える。
 
 磐田戦のようなパフォーマンスで、今後もチームに良い風を吹き込めるのか。ラストスパートをかけたい川崎にとっては、背番号28は重要な戦力になりそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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