重く響く原口元気の言葉。「こんな試合をしてちゃいけない」

重く響く原口元気の言葉。「こんな試合をしてちゃいけない」


[キリンチャレンジカップ2019]日本 1-4 ベネズエラ/11月19日/パナソニックスタジアム吹田

 ホームでベネズエラに完敗。ショッキングだったからだろうか、原口元気は試合後のミックスゾーンで「ピッチで失点とかをどう感じていたか」という最初の質問に対して数秒間沈黙した。彼が募らせていたのはおそらく危機感だ。

「今までアジアの戦いでギリギリのところで防げていて(ワールドカップアジア2次予選では)無失点が続いていたけど、自分たちより能力の高い選手と対面した時にアバウトな守備をしているとやられる。今日は前半だけでそういうシーンが4回あった」

 「4回あった」とはもちろん、失点シーンのすべてを指す。8分にソテルドのクロスからロンドンにヘッドで合わせられた背景には、確かに「アバウトな守備」があった。相手のレベルが上がると対応できない脆さを、この日の日本は改めて露呈した。

「あまりやられそうな感じがしないなかで前に出ていく時に横パスをかっさらわれるシーンが多すぎた。ただ、代表経験が少ない選手もいたなかで、自分たちの想像を超えていくような強さやスピードに対して後手に回ってしまった」

 0−1となってからチームはパニックに陥ったような状態だった。攻撃にリズムを生み出せないまま、30分、33分、38分に失点……。原口が果敢なプレスで敵を潰そうとしても、味方がついてこない。前半の日本は明らかに連動性を欠いていた。

「(プレスについては他の選手が)ちょっと怖がっているというか。でも、ボールを取らないと始まらない。サッカーは11人が連動しないとボールを奪えないスポーツ。誰かひとりが下がったら剥がされるし、やはり全員で行くという意識を持たないとボールを取れない。それが前半はできていなかった」
 
 実際、後半はアグレッシブな守備が増えてショートカウンターを仕掛ける場面もあった。「全員でボールを奪う」重要性を痛感したゲームでもあっただろう。ただ、もちろん満足などしていない。原口が発するのは、おおむね反省の言葉だった。そこには、ワールドカップを経験している自分のような選手が、こういう試合でこそ引っ張っていかないといけないという想いがあったからだろう。

「日本代表なんで、こんな試合をしていちゃいけない。ホームですし、申し訳ないというか、みっともない試合をしてしまった。挽回しようとしましたけど、正直、自分としては情けないと思うし、責任を感じる。下を向いている選手がいるなかで引っ張ろうとしましたけど、自分にも力が足りなくてそれもできなかった」

 ベネズエラ戦のような屈辱は二度と味わいたくない。「僕を含めて全員が危機感を持たないといけない」という言葉からは、そんな気持ちが感じ取れた。

「これを良い経験にしないといけない」

 原口がここからどんな決意を示すのか。ピッチでその答を出すしかない。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 


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