2年目を迎えたリバプールで満足な出場機会を得られず、今冬にサウサンプトンへ今シーズン終了までのローン移籍を果たした南野拓実。レンタルバックされた後のリバプールで居場所はあるのか、去就が注目されている。

 その日本代表FWの来シーズンについて展望したのが、リバプールの地元紙『LIVERPOOL ECHO』だ。「ミナミノが新しい姿のリバプールに加われる理由」と題した記事を掲載し、「ミナミノが、ついにレッズがレッドブル・ザルツブルクから彼を購入した理由を見せつけるための公正な環境を与えられる」と伝えている。

 記事は、「ミナミノはオーストリアからイングランドへステップアップを果たして以来、最高の姿を見せられていない。リバプールが2020年1月に彼にサインした理由を披露することを許されていないのだ」と指摘。加入以来、不運が重なっていると綴った。

 まず1年目は、加入からわずか2か月でコロナ禍によりシーズンが中断。「新しいチームメイトと個人的なレベルで交流する前に、新たな国で時間を過ごすことを余儀なくされた」と記した。

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 さらに、2年目はフィルジル・ファン・ダイクらディフェンス陣の故障者が続出。ユルゲン・クロップがファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンといったMFを最終ラインで使わざるを得なくなり、「それがミナミノの起用に影響を与えた」との見解を示している。

「クロップは以前から、CBを除いても、チーム内である程度の体格と高さを維持する必要性について言及しており、セットプレーは特に関心のある領域と見なされている。日本代表FWの体格は他のチームメイトに比べて小柄で、わずか174センチしかない」

 つまり、背の高いCB陣の故障により、チーム全体の高さを補う必要があり、小柄な南野にとっては不利な状況になってしまったということだ。ただ、新シーズンに向けて怪我人が復帰すれば、その部分は改善させるため、「ミナミノは新たなスタートを切ることができる」と記事は伝えている。

 また、今シーズンに、「ミナミノが典型的な10番(トップ下)の役割が適していると発見でき、フォーメーションを定番の4-3-3から4-2-3-1などに切り替えるオプションも探ることができた」とし、こう締めくくっている。

「リバプールで要求されるクオリティの基準を考えると、レギュラーとなるかどうかは能力には疑問が残るところだが、少なくとも彼は、来シーズンに真価を発揮するための公正な環境がついに与えられることになるだろう」

 地元紙は、足場を固めつつある南野の飛躍に期待しているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部