現地時間5月7日、浅野拓磨の退団について、パルチザンの会長が口を開いた。

 浅野は2日に、度重なる給与未払いや「クラブ側の対応からリスペクトを感じられなくなった」ことを理由に契約を解除したと発表した。この件について、現地メディア『Novosti』の取材に応じたパルチザンのミロラッド・ヴチェリッチ会長は「詐欺だ」と憤慨しているようだ。

「浅野との話は、すべて純粋な詐欺だ。これは日本人選手と、彼を雇いたいクラブとの間で交わされた、重大な違反だと思う。彼と契約したいクラブとの陰謀だよ。彼のしたことについて、欧州サッカー連盟(UEFA)や我々の法律に基づいて、根拠がないことは完全に明らかだ。契約書の文言によれば、権限を所有しているのは我々だ。これは裁判で明らかになるだろう」
 
 また、報道で「浅野に中東のクラブへの加入を強要した」と報じられている件については、「関心を寄せられていただけだ」と否定している。

「アラブ首長国連邦(UAE)からは具体的なオファーがあったわけではなく、興味を持たれていただけ。そんな話よりも、コロナ禍の影響を食らってクラブが苦しく、昨シーズン末から給料の半額を申し入れたときに、彼が同意しなかったことのほうが大きいだろう。支払いの遅延に関しては、法的根拠がない。選手は(催促のために)15日前にクラブに警告書を送らなければならないが、浅野はそれもしていない」

 突然の日本人アタッカーの退団表明以降、クラブ側はこの問題を裁判に持ち込むという姿勢を崩していない。一方、2日の契約解除を報告して以降、浅野側からの発表はない。今後の動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部