2006年に現役引退した元日本代表MF、中田英寿のキャリアでも最高の瞬間のひとつが、2001年5月6日のユベントス戦だ。
 
 当時はセリエAのローマに所属していた中田は、イタリア代表FWのフランチェスコ・トッティの控えという苦しい立場。2000-2001シーズンに首位を走ったローマは、2位だったユベントスとの大一番に臨んだが、この試合でも中田はベンチスタートだった。
 
 しかし、0−2でローマが苦しい状況だった60分、中田はトッティとの交代でピッチへ。すると、79分だった。中盤でボールを奪った中田はそのまま持ち上がり、右足で豪快なミドルシュートを決めたのだ。さらに91分にも強烈なミドルを放ち、GKが弾いたボールをヴィンチェンツォ・モンテッラが押し込む。敗戦濃厚だったローマを、中田が2−2のドローに導いたのだ。
 
 この重要なゲームを何とか乗り切ったローマは、そのままセリエAで優勝。イタリアで国内リーグ制覇を経験した日本人選手は、現在でもこの中田だけだ。
 
 あの伝説のゲームからちょうど20年だった現地時間5月6日、ローマの公式SNSは当時のハイライト映像を投稿した。コメント欄にはファンから懐かしむ声が書き込まれた。
 
「中田によってもたらされたドロー」
「優勝に向けて最も大事な試合だった」
「もう20年か。あの時の興奮は忘れられない」
「ナカータ!ナカータ!」
「20年経った今でも震える」
「中田に大興奮した」
「夢のような試合」
「中田はローマの歴史の中で最も過小評価されていた選手の1人」
 
 20年の時を経ても、「中田のレジェンドゲーム」はまったく色褪せない。

【動画】中田英寿のユベントス戦1ゴール・1アシストはこちら!
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部