ブンデスリーガのフランクフルトは現在、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権を得られる4位を維持している。

 しかし、ここ直近3試合は1勝2敗と調子を落としている。残り3試合で、5位ドルトムントとの勝点差は1ポイント。クラブ史上初のCL出場が叶えるため、決して気の抜けない状況にある。

 勢いがストップした要因として、先日、アディ・ヒュッター監督が今シーズン限りで退任し、ボルシアMGの指揮官となることが発表された件が指摘されている。そんななか、主軸を担う長谷部誠が、ドイツ局『Sport1』のインタビューに応じた。

「ヒュッター監督の件を聞いて、とても残念に思っている。長い間、一緒に働いて、多くのことを成し遂げてきた。だが、彼は今まだチームとともにあるし、僕らの心を掌握している存在だ。それに、監督の役割はもちろん重要だけれど、それ以上に選手が自分自身で責任感をもってプレーすることがもっと重要だ。ポジティブの姿勢を保ち、ピッチ上で自分たちのクオリティを発揮しなければならない」
 
 ただ、今回のケースは37歳のベテランにとっても、“ユニークな経験”になるとも語っている。

「3年前のニコ・コバチのときも同じようなことがあった。ヒュッター監督は2月の時点では『私は残る』と言い、それがチームのためになった。けれど、ブンデスリーガではすべてのベストチームが監督を変えるし、何でも起こり得る。

 ただ、今回はフレディ・ボビッチとブルーノ・ヒュプナーのふたりも退任することが決まっているので、これは僕の長いキャリアでも、初めての経験だ。そのかわり、感謝も込めてプレーしなければならない」

 また、チームの状態については、鎌田大地をはじめとした若手と、ベテランの融合が「とても良い感じになっている」と認め、改めて「今のチームにはクオリティがある。僕の夢は、このクラブでCLのアンセムをもう一度聞くこと」と熱い思いを吐露している。

 ちなみに、インタビュアーに「もしすべてのことが順調にいけば、2021-22シーズンの後も、ハセベがサッカーをしている姿を見ることができるか?」と問われると、「そうですね。そうであってほしい(笑)」とさらなる現役続行の含みももたせたようだ。

 フランクフルトは9日、ポー・スベンソン監督のもと息を吹き返したマインツと対戦後、15日に降格が決まったシャルケ、22日の最終節ではホームでフライブルクと対峙する。悲願のCL出場権獲得へ、このベテラン戦士はチームにとって心強い存在になりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部