横浜F・マリノスは公式SNSで新企画をスタート。「dialogue with」と題して、クラブの公式YouTubeチャンネルで選手のインタビューを公開した。

 記念すべき第1弾は、横浜の下部組織育ちで、プロになってからもトリコロール一筋で在籍9年目を数える喜田拓也だ。

 今季は怪我で出遅れたが、懸命にリハビリに取り組み、ルヴァンカップのグループステージ2節の広島戦で復帰。以後は不可欠なメンバーのひとりとして、リーグ戦では10戦無敗で上位戦線に名乗りを上げ、ルヴァンカップではプレーオフ進出を果たしたチームを力強く支えている。

 発する言葉の端々に重みを感じさせ、チームメイトたちとの何気ないやり取りからも、その人柄がうかがえる。復帰戦の広島戦は5-0の勝利。試合後、年下の小池龍太から「帰ってきたよ、キャプテン。よく頑張ったなおまえな、こらから頼むよ」とイジられ、「お前、後輩だよ!」と返す。喜田も、小池も、近くにいた扇原貴宏も笑顔だ。

 誰からも愛さる横浜の重要戦力に、続々と称賛のコメントが寄せられた。

「マリノス一筋でいて欲しい」
「まさにミスターマリノス」
「最高のキャプテン」
「こういう人間におれはなりたい」
「な?最高だろ?オレたちのバンディエラは」
「好きにならざるを得ない」
「最初から最後までかっこいいわ」
「ハマのカンテ!」
「喜田さんの言葉もはや神の領域」
「どんだけカッコいいんだよ」
「もう本出してほしい」
 
 喜田という男は言動が一貫している。ブレない。5番を背負っていた2017年シーズンのことだ。ある試合で相手選手と松原健が激しく競り合う。痛がる松原の横を素通りしようとした相手選手を、喜田は呼び止める。

「健くんも痛がっていたので。引き留めたというか、何か言ったらどうなのって」

 試合では「よくあること」と承知している。それでも、喜田は相手選手に声をかけずにはいられなかった。

「仲間がやられれば、思うところもある。チームあっての自分なので。助け合いというか、表現の仕方には気を付けながら、そういうのも示せていければ」

 そして今回の動画の冒頭で、喜田はこう言っている。

「僕自身はチームのためにやるっていうのを一番大切にしているし、仲間のためにやるっていうのは、サッカーだけじゃなくて、自分の人生においても一番大事にしていることなので。本当に一番は、チームのためにというところが、すべての行動の答えだと思う」

 誰かのために、チームのために、身体を張って戦う。自分の持っているすべてを捧げる。18年シーズン、負けが込む時期に強い責任感を滲ませながら、「俺、本当にマリノスが好きだから」と自らを鼓舞するように気丈に前を向いていた。

 そんな男が、今もチームの先頭に立って奮闘を続けている。

構成●サッカーダイジェストweb編集部

【動画】発する言葉の端々に重み。喜田拓也が愛される理由