J1リーグは5月15日、16日に各地で第14節の10試合が行なわれた。ここでは、今節の全試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

 今節最も輝きを放ったのは、プロキャリア初のハットトリックで鹿島を4連勝に導いた土居聖真だ。

 横浜との上位対決に先発出場した土居は、40分にCKからのこぼれ球を押し込みネットを揺らすと、46分にはスルーパスに抜け出して冷静にフィニッシュ。さらに53分にはPKを沈め、3ゴールと獅子奮迅の活躍を披露した。5-3と計8ゴールが乱れ飛んだ上位対決で勝利の立役者となった28歳のアタッカーを、高採点「7.5」で今節のMVPとした。

 G大阪に3-0で快勝した浦和からは、明本考浩とキャスパー・ユンカーをセレクト。前者は攻守にハードワークし、高精度クロスで2点目をお膳立て。後者は2ゴールを挙げ加入後公式戦3戦連発と、初挑戦の日本でさっそく絶大な存在感を放っている。
 
 柏に4発完封勝利で、連敗を5でストップさせたFC東京からも2選手をチョイスした。2ゴール・1アシストのアダイウトンと、その2得点をお膳立てした髙萩洋次郎。ふたりの連係がチームを連敗脱出へと導いた。

 また、J1記録を塗り替える22試合連続無敗を達成した川崎からは、武器のドリブルとポジショニングで相手の脅威となり、先制点も挙げた三笘薫。今季14試合目で待望の初白星を飾った横浜FCからは、J1で2試合目の出場ながら、決定機を止めるなど堂々としたプレーを見せたGK市川暉記を選出した。

 そのほか圧巻のフィジカルで守り切り、完封勝利に貢献した福岡の奈良竜樹。決勝点を決めて徳島を5試合ぶりの白星に導いた岸本武流。終了間際の同点弾で特大のインパクトを残した神戸のトーマス・フェルマーレンを選んだ。

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【今節のベストイレブン】
GK
21 市川暉記(横浜FC)7 ●初選出
J1デビューを果たした前節から2試合連続で先発に名を連ねた“新守護神”が好守を披露。鋭い反応で決定機を阻止するとともに、ハイボールに対する強さも発揮し、身体を張って無失点勝利に貢献した。

DF
15 岸本武流(徳島)7 ●2回目
30分には思い切りの良いミドルシュートでチームを勇気付け、63分にはカウンターから、最後は冷静にループシュートで決めて徳島を勝利に導いた

39 奈良竜樹(福岡)7 ●初選出
相手のクロス攻撃をよくはね返し、フィジカル勝負でも負けなかった。VARの判定を待つ間、FWの渡大生に対し、早くポジションに戻るよう指示を出すなど、勝つための声出しを徹底したことも評価できる。

4 トーマス・フェルマーレン(神戸)7 ●初選出
ゴール右隅に突き刺す劇的な同点ゴールでこの試合のヒーローに。C大阪のクロスを再三はね返した守備面もソツのない出来で、現役ベルギー代表の実力を示した。

15 明本考浩(浦和)6.5 ●2回目
チアゴ・アウベスを封印し、ここぞという場面では攻撃参加。2点目は見事なクロスで田中達也の走力を得点に結びつけた。本職でない対面の奥野耕平(G大阪)を攻守で上回り、山中亮輔の投入後は2列目でもハードワーク。
 
MF
8 髙萩洋次郎(FC東京)7 ●初選出
17分に敵の背後を取り、相手GKとの1対1になると、冷静に左のアダイウトンにボールを流してアシスト。直後にも秀逸なヒールキックパスでアダイウトンの得点を演出した。

16 マテウス(名古屋)7 ●3回目
守備でも忠実なハードワークを続け、スピードのあるプレースキックで先制点をお膳立て。後半は左足のキックが冴えて2得点。攻守に大車輪の活躍を見せた。

15 アダイウトン(FC東京)7 ●初選出
11分、安部柊斗のパスに反応し、見事なファーストタッチで対峙した柏の大南拓磨を振り切ると、ループパスでディエゴ・オリヴェイラの得点をアシスト。17分には髙萩のパスに反応して追加点を挙げ、直後にもドリブルシュートでダメ押し弾を決める。個の力で一気呵成に勝負を決めた。

FW
18 三笘 薫(川崎)7 ●3回目
同じ「東京五輪世代」である札幌の田中駿汰や金子拓郎の対応に手を焼くシーンもあったが、危険な位置に入っていく力はさすが。家長昭博のクロスが流れてくるとキッチリ決めて、貴重な先制点をもたらした。追加点の小林悠らとともにリーグ新記録の“22戦無敗”の立役者に。

7 キャスパー・ユンカー(浦和)7.5 ●初選出
公式戦2戦連発がフロックでないことを改めて証明。決して簡単ではないクロスを頭で叩き込んだ1点目も見事だったが2点目をもたらしたサイドチェンジも秀逸。存在感はすでに絶大だ。

THIS WEEK MVP
8 土居聖真(鹿島)7.5 ●初選出
プロ人生初のハットトリックでチームを勝利に導く。節目となるJ1通算250試合出場に最高の形で華を添えた。ジーコTDから「今日は聖真が点を取るぞ」と、試合前に予言されていた。「でも、3点も取るとは思わなかったよ」とジョークを交え、祝福されたとか。

※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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