SC相模原は6月1日、三浦文丈前監督の後任として高木琢也新監督の就任を発表。翌2日、新たにチームを率いることになった高木監督がオンライン上でメディア対応に応じた。

「私自身の役割としては、J2残留が一番大きな目的だと思います」

 会見冒頭でそう意気込みを口にした新指揮官は、今回のオファーをどう受け止めたかを問われると、「大きく2つあります」と応じて、次のように続ける。

「一つは、サッカー人として、自分の人生としても、サッカーの監督は一に置いているものでもあります。そういう意味では、こういう話が来たことには非常に感謝しました。

 二つ目に関しては、昨シーズン以降はテレビやDAZNの解説をさせていただいたり、サッカーを純粋に見る時間が非常に多くなっていくなかで、当然、SC相模原の状況は分かっていました。そういうなかで、あまり深く考えることなく、やってみようという気持ちになりました」

 現在、相模原は16節終了時点で2勝5分9敗、勝点11の最下位。厳しい状況にあるチームを引き受けることになったが、高木監督はチームのポテンシャルを信じ、その先を見据えている。

「この状況をどう捉えるかで答えは変わってくると思います。今は厳しいですけど、シーズンが終わった時点でどうなっているか分からない、ということを考えれば、まだまだ捨てたものではないし、これからどんどんやれるチャンスだってあります。

 今が大事なのか、今じゃなくて、数試合先、数十試合先が大事なのか。そこまで考えていくと、今の順位を考えれば、子どもだって厳しいねと分かります。でも、その道の先、途中に関しては、いろんなことがつまっているものがあると思う」
 
 監督としての実績は豊富だ。これまで横浜FC、東京ヴェルディ、ロアッソ熊本、V・ファーレン長崎、大宮アルディージャで指揮を執ってきた。横浜FC、長崎ではJ1昇格を経験。その手腕にかかる期待は大きい。シーズン途中での就任。いかなるアプローチでチーム作りを進めていくのか。

「このクラブがなぜJ2に昇格してきたか、できたかという部分では、継続してやらなくてはいけないところはあると思います。それなしには、今のチームはないわけですから。なぜこのチームがJ3を勝ち抜いてこれたかという部分は残しながら、僕自身も、数年、監督業をやっているなかで、そういった部分は出していければいいと思っています。より積極的なプレーを選手たちには望みますし、それははっきり伝えています」

 監督就任のリリースでは「これまでと少し違った私自身のカラーといいますか、『風』をお届けしてチームの進化に貢献できれば」と綴っている。その“カラー”とはどんな色をしているのだろうか。

「それはみなさんに投げかけた言葉なので。みなさんで感じてもらえればいいなと思います」

 初陣は6月5日、ホームでの長崎戦。いきなり古巣との対戦となるが、新生SC相模原の戦いぶりに注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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